国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
木造弘法大師坐像
ふりがな
:
もくぞうこうぼうだいしざぞう
解説表示▶
員数
:
1躯
種別
:
彫刻
国
:
日本
時代
:
鎌倉
年代
:
1294
西暦
:
1294
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
像内に永仁二年十月、熊野三御山大仏師良円の銘がある
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
03462
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1996.06.27(平成8.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
2000.06.27(平成12.06.27)
所在都道府県
:
和歌山県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
遍照寺
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
等身よりやや小ぶりに造られた弘法大師像で、檜材の一木造、玉眼嵌入、彩色仕上げになる。頭体幹部は前後二材よりなり、内刳(像内に貫通)を施し割首とする。これに両足部横一材、両膝奥各一材を矧付ける。
像内背面の墨書銘により、永仁二年(一二九四)に熊野三御山大仏師良円が造進したことがわかる。銘文は両足部内刳面にもあり、「大伝法院御領小池村」に続き本像造立の関係者と見られる二六人の僧俗の名が記されている。大伝法院とは本寺に近い根来寺のことで、小池村は本寺のある地域を含めたこのあたりの一帯をいうらしい。
根来寺には明徳二年(一三九一)三条法印定円作の銘がある弘法大師像が伝存するが、本像の作者良円もこの派の系統の仏師と考えられ、元亨三年(一三二三)に愛知・長隆寺阿弥陀如来像の両脇侍像を造った三条少納言常円子息法橋良円と同一人物である可能性が高い。その造形はいくぶん類型化もみられるものの堅実で、鎌倉後期の円派仏師による基準作例として注目される。
像内には版本の種字両界曼荼羅、阿弥陀三尊、弘法大師像各一枚および地蔵菩薩像四枚の画像が納められていた。地蔵菩薩像には弘安二年(一二七九)正月、南都般若寺沙門信空の刊記がある。信空は叡尊の高弟で西大寺中興二世となった人物である。これらは本像造立の事情を考えるうえで重要な資料であるのみならず、遺品の希な当代の大型の版画としても貴重な存在である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
等身よりやや小ぶりに造られた弘法大師像で、檜材の一木造、玉眼嵌入、彩色仕上げになる。頭体幹部は前後二材よりなり、内刳(像内に貫通)を施し割首とする。これに両足部横一材、両膝奥各一材を矧付ける。 像内背面の墨書銘により、永仁二年(一二九四)に熊野三御山大仏師良円が造進したことがわかる。銘文は両足部内刳面にもあり、「大伝法院御領小池村」に続き本像造立の関係者と見られる二六人の僧俗の名が記されている。大伝法院とは本寺に近い根来寺のことで、小池村は本寺のある地域を含めたこのあたりの一帯をいうらしい。 根来寺には明徳二年(一三九一)三条法印定円作の銘がある弘法大師像が伝存するが、本像の作者良円もこの派の系統の仏師と考えられ、元亨三年(一三二三)に愛知・長隆寺阿弥陀如来像の両脇侍像を造った三条少納言常円子息法橋良円と同一人物である可能性が高い。その造形はいくぶん類型化もみられるものの堅実で、鎌倉後期の円派仏師による基準作例として注目される。 像内には版本の種字両界曼荼羅、阿弥陀三尊、弘法大師像各一枚および地蔵菩薩像四枚の画像が納められていた。地蔵菩薩像には弘安二年(一二七九)正月、南都般若寺沙門信空の刊記がある。信空は叡尊の高弟で西大寺中興二世となった人物である。これらは本像造立の事情を考えるうえで重要な資料であるのみならず、遺品の希な当代の大型の版画としても貴重な存在である。
関連情報
附指定
像内納入品
一、版本種子両界曼茶羅
一、版本阿弥陀如来及両脇侍像
一、版本地蔵菩薩立像
一、版本弘法大師坐像
一、紙本墨画弘法大師坐像
関連情報
附指定
附名称
:
像内納入品
附員数
:
附ト書
:
関連情報
附指定
附名称
:
一、版本種子両界曼茶羅
附員数
:
一枚
附ト書
:
関連情報
附指定
附名称
:
一、版本阿弥陀如来及両脇侍像
附員数
:
一枚
附ト書
:
関連情報
附指定
附名称
:
一、版本地蔵菩薩立像
附員数
:
四枚
附ト書
:
各に弘安二年正月、沙門信空等の記があり、一枚に弘安十年六月、長成等の墨書がある
関連情報
附指定
附名称
:
一、版本弘法大師坐像
附員数
:
一枚
附ト書
:
関連情報
附指定
附名称
:
一、紙本墨画弘法大師坐像
附員数
:
一枚
附ト書
: