国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
小太刀〈銘国宗/〉
ふりがな
:
こだち〈めいくにむね〉
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員数
:
1口
種別
:
工芸品
国
:
日本
時代
:
鎌倉
年代
:
西暦
:
作者
:
国宗
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
01905
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1988.06.06(昭和63.06.06)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
東京都
所在地
:
東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
保管施設の名称
:
東京国立博物館
所有者名
:
独立行政法人国立文化財機構
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
太刀【たち】は、日本刀のうちで刃方を下に向けて腰に佩く様式のものをいう。鎌倉時代の太刀は、一般に刃長が二尺五寸(七五・八センチ)前後をもって定寸としているが、少ないながら二尺(六〇・六センチ)前後のものもあり、これを小太刀【こだち】と呼んでいる。鎌倉時代以前の小太刀としては平安時代末期の古備前正恒(林原美術館所蔵重文)、鎌倉時代の山城国来国俊(二荒山神社所蔵 国宝)、備前長船真長(松平実所蔵 重文)が既に指定されている。本件は鎌倉時代中期の刀工備前国三郎国宗の作である。鎬造【しのぎづくり】、庵棟【いおりむね】、身幅広く、反りやや高く、中鋒【ちゆうきつさき】の延びた豪壮な姿である。鍛【きた】えは板目【いため】で、刃文は、物打【ものうち】は焼幅広く重花丁子【じゆうかちようじ】、大丁子に飛焼【とびやき】交じり、中程は焼幅狭く、丁子に小互【こぐ】の目【め】交じり、元は焼幅広く、互の目・丁子の頭に飛焼を連ねる。帽子は乱れこみ先小丸【こまる】となって掃きかける。茎【なかご】は少し磨上げ、先栗尻【くりじり】、鑢目勝手下【やすりめかつてさが】り、目釘孔【めくぎあな】三個、表棟寄りに「國宗」と銘がある。やや磨上げてはいるが、総体に保存がよく、やや反りの高い豪壮な姿に、変化に富んだ乱刃を焼いた数少ない小太刀の優品である。
有栖川宮家【ありすがわのみやけ】伝来、高松宮家より国(文化庁)に寄贈されたものである。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
太刀【たち】は、日本刀のうちで刃方を下に向けて腰に佩く様式のものをいう。鎌倉時代の太刀は、一般に刃長が二尺五寸(七五・八センチ)前後をもって定寸としているが、少ないながら二尺(六〇・六センチ)前後のものもあり、これを小太刀【こだち】と呼んでいる。鎌倉時代以前の小太刀としては平安時代末期の古備前正恒(林原美術館所蔵重文)、鎌倉時代の山城国来国俊(二荒山神社所蔵 国宝)、備前長船真長(松平実所蔵 重文)が既に指定されている。本件は鎌倉時代中期の刀工備前国三郎国宗の作である。鎬造【しのぎづくり】、庵棟【いおりむね】、身幅広く、反りやや高く、中鋒【ちゆうきつさき】の延びた豪壮な姿である。鍛【きた】えは板目【いため】で、刃文は、物打【ものうち】は焼幅広く重花丁子【じゆうかちようじ】、大丁子に飛焼【とびやき】交じり、中程は焼幅狭く、丁子に小互【こぐ】の目【め】交じり、元は焼幅広く、互の目・丁子の頭に飛焼を連ねる。帽子は乱れこみ先小丸【こまる】となって掃きかける。茎【なかご】は少し磨上げ、先栗尻【くりじり】、鑢目勝手下【やすりめかつてさが】り、目釘孔【めくぎあな】三個、表棟寄りに「國宗」と銘がある。やや磨上げてはいるが、総体に保存がよく、やや反りの高い豪壮な姿に、変化に富んだ乱刃を焼いた数少ない小太刀の優品である。 有栖川宮家【ありすがわのみやけ】伝来、高松宮家より国(文化庁)に寄贈されたものである。