国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 金鼓
ふりがな きんこ
解説表示▶
員数 1口
種別 工芸品
朝鮮
時代 高麗
年代 1245
西暦 1245
作者
寸法・重量 径81.2 面径77.7 総厚20.2 肩厚16.0  (㎝)
品質・形状 鋳銅、片面式大形で三耳の鐶座を付した金鼓。表は甲盛が低く、紐帯で三区に分け、中央部は八葉重弁の撞座で、蓮肉に九個の蓮子を、蓮弁には胎葉形を飾る。中区素文帯で上部に左記十行の後刻銘がある。外区は蓮華唐草文を四単位連続し薄肉で陽鋳する。方には三箇所に半円形耳を鋳出し、左側面に一行十九字の刻銘がある。裏面は縁周りを幅広くとり、雲文六個を鋳出し、中央部は中空にする。
ト書 禅源乙巳五月日の刻名及び正平十二〈丁/酉〉十月十八日の後刻銘がある
画賛・奥書・銘文等 左肩刻銘:「禅源□(乙)巳五月日晋陽府鋳成□福寺飯子一部」
表面中区上部刻銘:「奉懸鐘一口/右志者為/合輩所成/之業回悉/皆消滅殊/心中所願/成就也/正平十二丁酉/十月十八日/大蔵経種敬白」
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02389
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1975.06.12(昭和50.06.12)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 長崎県
所在地
保管施設の名称
所有者名 多久頭魂神社
管理団体・管理責任者名

解説文:
 現存遺品のうち最大で、かつ製作のすぐれた朝鮮・高麗の作の金鼓である。禅源は私年号とみられ、乙巳年を高麗朝高宗三十二年(一二四五)にあてられる。慶尚南道晉州の寺院にあったもので、日本の正平十二年(一三五七)に対馬に舶載された旨をしるしており、日韓交渉の資料として価値高いもの。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし