国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
彦山三所権現御正体
ふりがな
:
ひこさんさんしょごんげんみしょうたい
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員数
:
3面
種別
:
工芸品
国
:
日本
時代
:
鎌倉
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
忍骨尊像:鏡板径45.0 縁厚0.4 像高26.5 像奥行5.7
伊邪那岐尊像:鏡板径45.5 縁厚0.4 像高30.5 像奥行5.7
鏡板:鏡板径43.5 縁厚0.3 (㎝)
品質・形状
:
忍骨尊像:円形の鋳銅板に僧形坐像および二重火炎光背を鋲止めした懸仏形式の御正体。像と覆輪は鍍金、鏡面は鍍錫。
伊邪那岐尊像:忍骨尊像と同形式。光背を欠失。
鏡板:像は欠失し、鏡板背面周縁に鈕帯を鋳出し、鏡面に鍍錫している。
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
三面共に、下辺右回りに蹴彫銘「彦山下宮御正躰/勧進大千房」
鏡板左右に籠字刻銘「大檀那」 「左衛門尉藤原能直/三箇国守護」
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
02550
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1993.06.10(平成5.06.10)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
福岡県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
英彦山神宮
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
彦山(近世以降は英彦山)は、古くより修験の霊場として諸人の崇敬を集めてきた霊山である。山頂には北嶽・中嶽・南嶽の三峰があり、その祭神は次のように伝えられる(『彦山流記』)。
○北岳(法体【ほつたい】岳)……忍骨尊(天忍穂耳尊【あめのおしほみみのみこと】)
○南岳(俗体岳)……伊邪那岐尊
○中岳(女体岳)……伊邪那美尊
本御正体のうち忍骨尊、伊邪那岐尊、また像が欠失している鏡板には伊邪那美尊【いざなみのみこと】像があったことが推察される。
三面の下辺にある刻銘によってもこの三面が彦山の三祭神を表したことが明らかにされるが、勧進を勤めた大千房については詳かでない。
懸仏【かけぼとけ】形式の御正体の形式編年を見ると、平安から鎌倉初期では像は鏡板に鋲止めし、背面に鈕を鋳出すのが通例で、鎌倉中期以降では像は鏡板に〓【ほぞ】止めされ、鏡板の両肩に鐶座を設けて吊る形式へと変化しており、本件は前者の時期の作とみなされる。
さらにその像容においても、眦のやや吊り上がった細い眼の面差しは古様な神像に共通するところであり、かつ彫りの深い衣紋【えもん】表現などにも同様のことがいえる。
大形できわめて稀な神像御正体であるとともに、肉取り豊かで、神像特有の森厳なる像容表現を見せる特色ある御正体として重要であり、かつ数少ない彦山権現の信仰資料としても貴重である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
解説文
彦山(近世以降は英彦山)は、古くより修験の霊場として諸人の崇敬を集めてきた霊山である。山頂には北嶽・中嶽・南嶽の三峰があり、その祭神は次のように伝えられる(『彦山流記』)。 ○北岳(法体【ほつたい】岳)……忍骨尊(天忍穂耳尊【あめのおしほみみのみこと】) ○南岳(俗体岳)……伊邪那岐尊 ○中岳(女体岳)……伊邪那美尊 本御正体のうち忍骨尊、伊邪那岐尊、また像が欠失している鏡板には伊邪那美尊【いざなみのみこと】像があったことが推察される。 三面の下辺にある刻銘によってもこの三面が彦山の三祭神を表したことが明らかにされるが、勧進を勤めた大千房については詳かでない。 懸仏【かけぼとけ】形式の御正体の形式編年を見ると、平安から鎌倉初期では像は鏡板に鋲止めし、背面に鈕を鋳出すのが通例で、鎌倉中期以降では像は鏡板に〓【ほぞ】止めされ、鏡板の両肩に鐶座を設けて吊る形式へと変化しており、本件は前者の時期の作とみなされる。 さらにその像容においても、眦のやや吊り上がった細い眼の面差しは古様な神像に共通するところであり、かつ彫りの深い衣紋【えもん】表現などにも同様のことがいえる。 大形できわめて稀な神像御正体であるとともに、肉取り豊かで、神像特有の森厳なる像容表現を見せる特色ある御正体として重要であり、かつ数少ない彦山権現の信仰資料としても貴重である。
関連情報
一つ書
忍骨尊像
伊邪那岐尊像
鏡板
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
忍骨尊像
一つ書員数
:
一面
ト書
:
鏡面に「彦山下宮御正体 勧進大千房」の刻銘がある
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
伊邪那岐尊像
一つ書員数
:
一面
ト書
:
鏡面に「彦山下宮御正体 勧進大千房」の刻銘がある
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
鏡板
一つ書員数
:
一面
ト書
:
鏡面に「彦山下宮御正体 勧進大千房」及び「大檀那 藤原能直」の刻銘がある