国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 鎌倉覚園寺大燈塔納置品
ふりがな かまくらかくおんじだいとうとうのうちひん
解説表示▶
員数 一括
種別 考古資料
日本
時代 鎌倉
年代 1323/1332
西暦 1323/1332
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00295
枝番 02
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1968.04.25(昭和43.04.25)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 神奈川県
所在地
保管施設の名称
所有者名 覚園寺
管理団体・管理責任者名 鎌倉市

解説文:
 鎌倉覚園寺歴代の墓所には二基の同大同形の石造宝篋印塔が並んでいる(いずれも重要文化財)。一つは同寺の開山心慧(一三六〇歿)、一つは二世大燈(歿年不詳)の供養塔で、共に心慧の寂後二十六年を経た正慶元年(一三三二)に造立されたことが、台石の刻銘によってわかる。表記の遺物はこの二基の塔にそれぞれ納置されていたもので、大正十二年の大震災の時、開山塔塔身より笹塔婆が、他は昭和四十一年両塔の解体修理の際、開山塔石室より黄釉草葉文壼、基壇より銅五輪塔および褐釉壼、また大燈塔塔身より水晶五輪塔、石室より褐釉双耳壼が発見された。銅五輪塔の銘文に見える「孝子光廣」は両石塔の刻銘中の「大工光廣」と同一人とみられ、笹塔婆の奥書には開山塔の刻銘と同年同月の紀年がある。また銅五輪塔には南朝、両石塔および笹塔婆には北朝の年号が使われているなど注目される。これらの遺物はわが国中世の墓制を知る上に貴重な資料であるばかりでなく、黄釉草葉文壼は鎌倉時代、古瀬戸の遺品としてまれに見る優品であり、日本陶磁史上特記すべきものである。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書
  添付ファイル なし