国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
元興寺庶民信仰資料
ふりがな
:
がんこうじしょみんしんこうしりょう
元興寺庶民信仰資料
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員数
:
65395点
種別
:
信仰に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00072
指定年月日
:
1967.06.17(昭和42.06.17)
追加年月日
:
指定基準1
:
(六)信仰に用いられるもの 例えば、祭祀(し)具、法会具、奉納物、偶像類、呪(じゆ)術用具、社祠(し)等
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地
:
奈良市中院町11
保管施設の名称
:
元興寺
所有者名
:
元興寺
管理団体・管理責任者名
:
元興寺庶民信仰資料
解説文:
詳細解説
本件は、昭和35年指定の「元興寺奉納板絵着色仏像」「元興寺奉納紙本印仏」(昭和40年追加指定)「元興寺奉納千体仏」3件、昭和36年指定の「元興寺奉納小型五輪塔」「元興寺奉納塔婆」2件、昭和38年指定の「元興寺奉納こけら経」1件を昭和42年に統合して「元興寺庶民信仰資料」とし、これに昭和36年以降発見された資料を追加指定したものである。
元興寺奉納板絵着色仏像は、板に阿弥陀如来や地蔵菩薩の像を描いて彩色を施したものである。
元興寺奉納紙本印仏は、紙に多様な仏像を刷ったもので、古いものには彩色が施されている。
元興寺奉納千体仏は、小形の木像で地蔵菩薩が多く、何種類かのひな型によって大量に製作されたものと考えられる。
元興寺奉納小型五輪塔は、木製小形五輪塔で、板状と柱状がある。
元興寺奉納塔婆は、如来像や仏名の墨書がある大形塔婆、長足五輪塔婆、笹塔婆、角塔婆がある。
元興寺奉納こけら経は、檜材のこけら板に法華経その他の経文を書写して庶民の手で奉納されたものである。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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元興寺庶民信仰資料
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元興寺庶民信仰資料
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解説文
本件は、昭和35年指定の「元興寺奉納板絵着色仏像」「元興寺奉納紙本印仏」(昭和40年追加指定)「元興寺奉納千体仏」3件、昭和36年指定の「元興寺奉納小型五輪塔」「元興寺奉納塔婆」2件、昭和38年指定の「元興寺奉納こけら経」1件を昭和42年に統合して「元興寺庶民信仰資料」とし、これに昭和36年以降発見された資料を追加指定したものである。 元興寺奉納板絵着色仏像は、板に阿弥陀如来や地蔵菩薩の像を描いて彩色を施したものである。 元興寺奉納紙本印仏は、紙に多様な仏像を刷ったもので、古いものには彩色が施されている。 元興寺奉納千体仏は、小形の木像で地蔵菩薩が多く、何種類かのひな型によって大量に製作されたものと考えられる。 元興寺奉納小型五輪塔は、木製小形五輪塔で、板状と柱状がある。 元興寺奉納塔婆は、如来像や仏名の墨書がある大形塔婆、長足五輪塔婆、笹塔婆、角塔婆がある。 元興寺奉納こけら経は、檜材のこけら板に法華経その他の経文を書写して庶民の手で奉納されたものである。
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詳細解説
本件は、昭和35年指定の3件、昭和36年指定の2件、昭和38年指定の1件、昭和40年追加指定の1件を昭和42年に統合し、同時に1件追加したものである。 昭和35年指定は「元興寺奉納板絵着色仏像」「元興寺奉納紙本印仏」「元興寺奉納千体仏」の3件、昭和36年指定は「元興寺奉納小型五輪塔」「元興寺奉納塔婆」の2件、昭和38年指定は「元興寺奉納こけら経」の1件、昭和40年指定は「元興寺奉納紙本印仏」の追加1件である。 元興寺奉納板絵着色仏像(昭和35年6月9日指定)は、元興寺本堂の大修理(昭和26~29年)の際、屋根裏から発見されたもので、板に阿弥陀如来や地蔵菩薩の像を描いて彩色を施したものである。長板絵49点と方形板絵15点の計64点がある。 元興寺奉納紙本印仏(昭和35年6月9日指定)は、元興寺本堂の大修理(昭和26~29年)の際、屋根裏から発見されたもので、紙に多様な仏像を刷ったもので、古いもの(鎌倉時代と推定される)には彩色が施されている。印仏79点と着色印仏9点の計88点があり、昭和40年6月9日に6点を追加指定して計94点となった。 元興寺奉納千体仏(昭和35年6月9日指定)は、元興寺本堂内にあったもので、千体仏は小形の木製の像で地蔵菩薩が多く、彫刻手法は簡略である。何種類かのひな型によって大量に製作されたものと考えられる。計640点がある。 これらの昭和35年指定の3件はいずれも、財力の乏しい一般民衆が最も簡便な方法で造仏による功徳を受けようとして奉納したものと思われ、我が国の庶民信仰の一様相を示すものとして重要である。 元興寺奉納小型五輪塔(昭和36年4月27日指定)は、元興寺本堂の大修理(昭和26~29年)の際、本尊の厨子およびその床下から発見された木製小形五輪塔で、板状のものと柱状のものとがあり、いずれも大量に作られて庶民の手で奉納されたものである。計16843点がある。 元興寺奉納塔婆(昭和36年4月27日指定)は、元興寺本堂の大修理(昭和26~29年)の際、屋根裏などから発見されたもので如来像や仏名の墨書がある大形塔婆、長足五輪塔婆、笹塔婆、角塔婆がある。大形塔婆3点と長足五輪塔婆1点と笹塔婆5点と角塔婆2点の計11点がある。 これら昭和36年指定の2件はいずれも、中世、庶民が菩提供養のため奉納したもので、浄土信仰の一様相を示すものとして重要である。 元興寺奉納こけら経(昭和38年5月15日指定)は、元興寺本堂の大修理(昭和26~29年)の際、屋根裏などから発見されたもので、細長い、檜材のこけら板に法華経その他の経文を書写して庶民の手で奉納されたものである。計5611点がある。中世、庶民が菩提供養のため奉納したもので、浄土信仰の一様相を示すものとして重要である。 昭和42年6月17日に既指定の元興寺に奉納された資料を統合して名称を「元興寺庶民信仰資料」計23263点とし、これに昭和36年以降発見された資料42132点を追加指定して、計65395点とした。