国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
菅谷たたら山内
ふりがな
:
すがやたたらさんない
菅谷たたら山内
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員数
:
1件
種別
:
生産、生業に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00073
指定年月日
:
1967.11.11(昭和42.11.11)
追加年月日
:
2013.03.12(平成25.03.12)
指定基準1
:
(二)生産、生業に用いられるもの 例えば、農具、漁猟具、工匠用具、紡織用具、作業場等
指定基準2
:
(三)地域的特色を示すもの
指定基準3
:
(六)職能の様相を示すもの
所在都道府県
:
島根県
所在地
:
島根県雲南市吉田町吉田字菅谷 1213番(長屋(二番屋敷))、1214番(元小屋、米倉)、1215番1、1215番2、1221番(拝殿)、1222番、1223番、1224番1、1225番(高殿、金屋子化粧池)、1226番1(桂の木)、1226番2、1226番3のうち実測281・5㎡、1227番、1228番(鉄池)、1229番、1231番、4290番15、4290番16、4290番17、4673番(金屋子祠)、4674番(山内祠)
追加:1211番、1212番(村下屋敷、三番屋敷)
保管施設の名称
:
所有者名
:
雲南市
株式会社田部
株式会社JUTOKU
管理団体・管理責任者名
:
雲南市
菅谷たたら山内
解説文:
詳細解説
「たたら」とは砂鉄精錬場の総称である。精錬場の中心に高殿があり、その中に送風装置が構築される。「たたら」には移動式と固定式があり、この資料は後者に属する。この資料は、送風装置を備えた高殿を中心に、元小屋、米倉、長屋などを有する地域であり、俗に「山内」と称されたものである。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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菅谷たたら山内
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菅谷たたら山内
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解説文
「たたら」とは砂鉄精錬場の総称である。精錬場の中心に高殿があり、その中に送風装置が構築される。「たたら」には移動式と固定式があり、この資料は後者に属する。この資料は、送風装置を備えた高殿を中心に、元小屋、米倉、長屋などを有する地域であり、俗に「山内」と称されたものである。
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詳細解説
「たたら」とは砂鉄精錬場の総称で、菅谷は小字名である。砂鉄精錬場の中心にあるのが高殿で、これも「たたら」と呼ばれた。この高殿の中に構築される送風装置そのものが狭義の「たたら」である。「たたら」には移動式の「野だたら」と固定式の「永代たたら」があり、菅谷のものは後者に属するものであった。この半恒久的な送風装置をそなえた高殿を中心に、鉄倉、銅小屋、元小屋、米倉、及びたたら師の住む長屋などを有する地域を俗に「山内」と称しており、菅谷たたら山内は我が国に現存する「山内」の唯一の残存として重要なものである。ここに残されている高殿1棟、元小屋1棟、米倉1棟、山内祠(拝殿含む)5棟、鉄池1箇所、金屋子化粧池1箇所、桂の木1株を含む地域を指定する。 我が国のたたら山内の唯一の残存例であり、たたら製鉄が行われていた当時の山内の様相をよく示すものとして重要である。 また追加指定するのは、長屋(村下屋敷、三番屋敷)とその敷地である土地である。長屋は既指定の二番屋敷とともに、村下屋敷、三番屋敷で三軒長屋をなしている。村下屋敷は「村下」と称した、たたら製鉄の技師長のための住居であり、二番屋敷、三番屋敷はそれに続く住居である。村下屋敷には向座敷があって二番屋敷、三番屋敷とは間取りが異なる。二番屋敷、三番屋敷の間取りは基本的に同じ四間取型の住居である。追加指定する長屋については、その後の調査の結果、たたらの操業が停止した当時から存在しており、菅谷たたら山内の重要な施設の一つであることが明らかになったものである。 菅谷たたら製鉄の技師長である「村下」の居住した長屋(村下屋敷、三番屋敷)とその土地は、たたら製鉄の操業当時の山内の様相をよく示すものであることから、追加指定することによって指定の価値がさらに高まるものである。