国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
はきものコレクション
ふりがな
:
はきものこれくしょん
はきものコレクション
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
2,266点
種別
:
衣食住に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00164
指定年月日
:
1985.04.19(昭和60.04.19)
追加年月日
:
指定基準1
:
(一)衣食住に用いられるもの 例えば、衣服、装身具、飲食用具、光熱用具、家具調度、住居等
指定基準2
:
(一)歴史的変遷を示すもの
指定基準3
:
(三)地域的特色を示すもの
所在都道府県
:
広島県
所在地
:
福山市松永町四丁目16番27号
保管施設の名称
:
福山市松永はきもの資料館
所有者名
:
福山市
管理団体・管理責任者名
:
はきものコレクション
解説文:
詳細解説
はきものは、古くから足部の用具として、身近にある素材を利用し、創意工夫を重ねて作られ、日常生活の種々の場面で使われてきた。このコレクションは、広く全国から収集してきたはきものを、形態を主軸に用途を加味して分類し、関係の製作用具・交易用具等を加えて体系的にまとめたものである。
なかでも充実しているのは、鼻緒はきものとしての下駄類・草履類・草鞋類と被甲はきものとしての藁沓類・沓類・足袋類である。その他、水中で履く足桶類、雪氷上の歩行用につけるかんじき類、積雪を踏むのに使う踏俵類などがあり、全国的に概観できる貴重な資料である。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
はきものコレクション
はきものコレクション
はきものコレクション
写真一覧
はきものコレクション
写真一覧
はきものコレクション
写真一覧
はきものコレクション
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
はきものは、古くから足部の用具として、身近にある素材を利用し、創意工夫を重ねて作られ、日常生活の種々の場面で使われてきた。このコレクションは、広く全国から収集してきたはきものを、形態を主軸に用途を加味して分類し、関係の製作用具・交易用具等を加えて体系的にまとめたものである。 なかでも充実しているのは、鼻緒はきものとしての下駄類・草履類・草鞋類と被甲はきものとしての藁沓類・沓類・足袋類である。その他、水中で履く足桶類、雪氷上の歩行用につけるかんじき類、積雪を踏むのに使う踏俵類などがあり、全国的に概観できる貴重な資料である。
詳細解説▶
詳細解説
はきものは、出土遺物や絵巻物などに見られるように、古くから足部の用具として、身近にある素材を利用し、創意工夫を重ねて作られ、日常生活の種々の場面や生活の折り目などに使われてきた。 社会生活を営む上での装いとして、それが重視されるにおよんで、伝統を継承しながら、専業としての製作者・供給者が各地に登場し、さらには生活様式の近代化、素材の多様化、製作技術の発達などの諸条件が相まって、今日のような、はきもの文化を出現させるにおよんでいる。 このコレクションは、約30年間の歳月をかけて、広く全国各地から収集してきたはきもの資料を、形態を主軸に用途を加味して分類し、関係の製作用具・交易用具等を加えて体系的にまとめたものである。はきものの実態と変遷推移とを即物的に理解できることはもちろん、自然環境を異にする人々のくらしが、気候・植生・地形などによっていかに制約され展開してきたかの一面を物語る構成となっていて、内容的にきわめて充実している。 コレクションのうちでも、とくに充実しているのは、はな(鼻)緒はきものとしての下駄類・草履類・草鞋類と被甲はきものとしての藁沓類・沓類・足袋類である。 はな緒はきものの下駄類には、一木製の各種の下駄をはじめ、足をのせる台の裏に歯を差した高低様々な差下駄が含まれており、なかには江戸時代製作の露卯【ろぼう】のものがある。また、雪国で使用されてきた歯の形や歯の間・台裏に工夫をこらした雪下駄、田の代掻き、肥料の踏み込み用などに使われてきた田下駄には地域的特色のあるものが少なくない。 草履類には、多様な足半草履を含み、稲藁製のもののほか竹皮・藤皮・科皮・くば葉・欅皮・布裂などを横編みの素材にしたものが数多く収集されている。日常生活で履かれたもののほか、人生儀礼の折り目にのみ使われる特色あるものが含まれている。 草鞋類には、牛馬用のものが含まれ、きめ細かく、乳の有無・数やかえし輪の機能差などに着眼して数多くのものが収集されており、なかには長さ約5㍍、重さ約520㎏もある奉納大草鞋がある。 被甲はきものの藁沓類には、積雪地に広く分布する爪掛沓・浅沓・深沓など、沓類には鮭皮・牛皮などの皮革製のものや木製・絹糸編みなどの和沓を中心に、明治以後に普及をみた革靴の発達を知る上で貴重な洋靴とその製作用具を、また、足袋類には、紐付きの足袋、外ぬいや草鞋掛用の直足袋、底のない甲掛の類が収集されている。 その他、水中で履く足桶類、雪氷上の歩行用につけるかんじき類、積雪を踏むのに使う踏俵類など各地で使用されてきたものが含まれており、全国的に概観できる資料として貴重である。さらに手作りされた遊戯用のスキー・スケート・竹馬なども収集されている。 このコレクションは、はきものを各種別にわたって全国的規模で集成したものであり、はきものをめぐる衣生活の諸相と変遷推移を知る上できわめて重要な資料である。