国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
久賀の石風呂
ふりがな
:
くかのいしぶろ
久賀の石風呂
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員数
:
1件
種別
:
民俗知識に関して用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00019
指定年月日
:
1958.04.18(昭和33.04.18)
追加年月日
:
指定基準1
:
(七)民俗知識に関して用いられるもの 例えば、暦類、卜(ぼく)占用具、医療具、教育施設等
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県
:
山口県
所在地
:
大島郡周防大島町大字久賀
保管施設の名称
:
所有者名
:
周防大島町
管理団体・管理責任者名
:
久賀の石風呂
解説文:
詳細解説
石風呂とは、石室の中で柴等を燃やして石を焼き、医療の目的で蒸気浴あるいは熱気浴を行うための施設である。
久賀の石風呂は、石を積みあげた上に粘土を塗りこめ、内部の土間もたたきになっているもので、海水をかけた海藻を焼けた石室内に敷いて湯気をたてる方式で蒸気浴を行う。最大幅5.4㍍、最大奥行4.65㍍、高さ2.55㍍の石積式蒸風呂で、西日本最古の石風呂といわれている。近隣の人々の湯治場として昭和初年まで利用されていた。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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久賀の石風呂
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久賀の石風呂
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解説文
石風呂とは、石室の中で柴等を燃やして石を焼き、医療の目的で蒸気浴あるいは熱気浴を行うための施設である。 久賀の石風呂は、石を積みあげた上に粘土を塗りこめ、内部の土間もたたきになっているもので、海水をかけた海藻を焼けた石室内に敷いて湯気をたてる方式で蒸気浴を行う。最大幅5.4㍍、最大奥行4.65㍍、高さ2.55㍍の石積式蒸風呂で、西日本最古の石風呂といわれている。近隣の人々の湯治場として昭和初年まで利用されていた。
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詳細解説
石風呂とは、石室の中で柴等を燃やして石を焼き、医療の目的で蒸気浴あるいは熱気浴を行うための施設である。 石室の構造には2つの様式がみられ、1つは石を積みあげた上に粘土を塗りこめ、内部の土間もたたきになっているもので、もう1つは石を積みあげただけで、土間も石だたみになっているものである。 我が国では一般に、前者は沿岸部に多くみられ、海水をかけた海藻を焼けた石室内に敷いて湯気をたてる方式で蒸気浴を行い、後者は山間部に多くみられ、専ら熱気浴を目的とするものである。 久賀の石風呂は、このうち前者を代表する石風呂である。最大幅5.4㍍、最大奥行4.65㍍、高さ2.55㍍の石積式蒸風呂で、周防大島町久賀八幡に所在し、文治2年(1186年)に築造されたものと伝えられ、西日本最古の石風呂といわれている。花崗岩を積みあげ、目地および石室の内部は粘土を塗り込んで築造されている。一度に十数人が利用でき、近隣の人々の湯治場・社交場として昭和初年まで利用されていた。 沿岸部にみられる、蒸気浴を行う石風呂の典型例の1つであり、我が国の石風呂の利用を考える上で重要なものである。