国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
犬飼の舞台
ふりがな
:
いぬかいのぶたい
犬飼の舞台
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員数
:
1棟
種別
:
民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
※この舞台で行われる襖カラクリの操作法については、「阿波の襖カラクリの習俗」として平成11年12月3日に記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されている。
指定番号
:
00206
指定年月日
:
1998.12.16(平成10.12.16)
追加年月日
:
指定基準1
:
(八)民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの 例えば、衣装、道具、楽器、面人形、玩(がん)具、舞台等
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県
:
徳島県
所在地
:
徳島市八多町八屋67-3
保管施設の名称
:
所有者名
:
(宗)五王神社
管理団体・管理責任者名
:
犬飼の舞台
解説文:
詳細解説
犬飼の舞台は、五王神社境内にある明治初期建築の人形舞台である。襖カラクリを行うカラクリ場、御殿奥の大広間の風景を見せる奥千畳場などの機構が設置されているほか、人形舞台特有の舟底舞台の形式を残す。現存する人形舞台が多い徳島県のなかでも、舟底楽屋の構造をもち、人形舞台の原形に近い状態で残されている数少ない舞台の一つである。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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犬飼の舞台
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犬飼の舞台
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解説文
犬飼の舞台は、五王神社境内にある明治初期建築の人形舞台である。襖カラクリを行うカラクリ場、御殿奥の大広間の風景を見せる奥千畳場などの機構が設置されているほか、人形舞台特有の舟底舞台の形式を残す。現存する人形舞台が多い徳島県のなかでも、舟底楽屋の構造をもち、人形舞台の原形に近い状態で残されている数少ない舞台の一つである。
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詳細解説
犬飼の舞台は、五王神社の境内にあり、社殿から一段低く、山肌を切り盛りした平土間に南面して建つ。明治初期の建築で、上手側面に斜めに太夫座を設け、背面には奥千畳場という別棟を組み込み、人形舞台特有の舟底舞台の形式を残している。 木造平入平屋建で、屋根は寄棟の茅葺き鉄板覆で、太夫座は切妻造本瓦葺である。舞台の間口は5間(10.84m)、奥行は3.5間(6.9m)で、正面は腰板の上に雨戸が入る。室内は、手前から、人形遣いの入る二の手、一般には上段などと呼ばれる一段高くなった本手、襖カラクリを行うための敷鴨居を設けたカラクリ場、御殿奥の大広間の風景を見せる奥千畳場(切妻造鉄板葺)と続く。本手の天井、カラクリ場、奥千畳場には襖カラクリの機構が設置されている。 人形芝居では舞台背景に多数の襖絵を使用し、場面転換する仕組みとなっている。舟底楽屋は、この舞台の特徴の一つである。これはカラクリ場の下の地面を40㎝ほど掘り窪めて造った三和土造りの楽屋で、徳島県内でも他に現存例がみられない。 なお、この舞台では人形浄瑠璃のほかに歌舞伎も行われた。歌舞伎で使用する際には、雨戸を二の手の床に使い、本手の床を上げて両者を同一平面とし、腰板上端と同じ高さの平舞台を造った。 この舞台は、昭和30年代半ばから使用されずにあったが、昭和51年に阿波の人形芝居が徳島県指定無形文化財に指定されたのを機に、大規模な修理を行い、同年の五王神社の秋祭りから再び人形芝居で使用されるようになっている。 徳島県は我が国でも現存する舞台数が最も多い県の一つで、そのほとんどは人形舞台である。その中でも犬飼の舞台は、舟底楽屋の構造をもつなど、人形舞台の機構が原形に近い状態で残されている全国的にも類例の少ないものであり、また徳島県の人形舞台に特徴的な襖カラクリの機構も備えていることから、我が国の農村の舞台を考える上で重要なものである。