国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
ふりがな
:
おくあいづのさんそんせいさんようぐおよびみんか(うまやど)
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
5,058点,1棟
種別
:
生産、生業に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
内訳:農具571点 山樵188点 養蚕135点 染織1488点 木地599点 杓子・へら打ち124点
木羽打ち32点 太鼓胴作り44点 下駄作り243点 桶屋158点 屋根ふき40点 石工143点
鍛冶126点 蹄鉄187点 藁仕事286点 狩猟・漁撈158点 運搬484点(うち追加187点)
その他52点
民家(馬宿):南会津郡南会津町糸沢字西沢山3692-20所在1棟
※昭和57年4月21日に「奥会津の山村生産用具」として指定(昭和57年文部省告示第65号)し、
平成2年3月29日に民家(馬宿)および運搬187点を追加指定(平成2年文部省告示第28号)し、
名称を「奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)」とした。
指定番号
:
00150
指定年月日
:
1982.04.21(昭和57.04.21)
追加年月日
:
1990.03.29(平成2.03.29)
指定基準1
:
(二)生産、生業に用いられるもの 例えば、農具、漁猟具、工匠用具、紡織用具、作業場等
指定基準2
:
(三)地域的特色を示すもの
指定基準3
:
(六)職能の様相を示すもの
所在都道府県
:
福島県
所在地
:
南会津郡南会津町糸沢字西沢山3962番地の20
保管施設の名称
:
奥会津博物館
所有者名
:
南会津町
管理団体・管理責任者名
:
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
解説文:
詳細解説
この資料は、農具・木地用具・太鼓胴作り用具・運搬用具など、各種の山村生産用具を体系的に整理したもので、東北地方の山村生活の特色をよく示している。
民家(馬宿)は、江戸時代末期に創建されたもので、内部に広いニワ(土間)、ウマヤ(馬屋)などがある。種々の馬宿としての特色が見られ、なかでも、会津と下野間の物資輸送用に使役された馬を繋いでおく二房の馬屋があること、馬の飼料を煮炊きするのに用いたカマドが備わっていることなどは注目される。
運搬用具(ドジャ馬関係用具)を追加しいるが、これは馬宿に関わるもの、役馬の装飾や健康を祈願するものなどであり、運搬習俗を知る上で貴重なものである。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
写真一覧
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
写真一覧
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
写真一覧
奥会津の山村生産用具及び民家(馬宿)
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
この資料は、農具・木地用具・太鼓胴作り用具・運搬用具など、各種の山村生産用具を体系的に整理したもので、東北地方の山村生活の特色をよく示している。 民家(馬宿)は、江戸時代末期に創建されたもので、内部に広いニワ(土間)、ウマヤ(馬屋)などがある。種々の馬宿としての特色が見られ、なかでも、会津と下野間の物資輸送用に使役された馬を繋いでおく二房の馬屋があること、馬の飼料を煮炊きするのに用いたカマドが備わっていることなどは注目される。 運搬用具(ドジャ馬関係用具)を追加しいるが、これは馬宿に関わるもの、役馬の装飾や健康を祈願するものなどであり、運搬習俗を知る上で貴重なものである。
詳細解説▶
詳細解説
この資料は、農具・木地用具・太鼓胴作り用具・運搬用具など、各種の山村生産用具を体系的に整理したものであり、東北地方の山村生活の特色をよく示すものである。 民家(馬宿)は、日光街道(会津西街道、下野街道ともいう)に面する福島県南会津郡田島町大字糸沢字今泉平903に所在した民家(馬宿)1棟を田島町大字糸沢字西沢山3692-20(田島町総合民俗文化財保存施設内)に移築復原したものである。 また、この民家に関わる運搬用具、(ドジャ〈駑者〉馬関係用具)も収集されており、一部追加で指定している。 この民家(馬宿)は、江戸時代末期の享和元年(1801)に創建されたものである。その規模は、桁行8間半(約16.2㍍)、梁間4間半(約8.5㍍)、土間部分背面突出部桁行1.7間(約3.2㍍)、梁間4間半(約8.5㍍)であり、曲り屋形式となっている。屋根はL字形の寄棟造りの茅葺で、出入り口は平入りである。 民家の内部は、正面出入り口から裏側に通ずる広いニワ(土間)をはさんで右手に一部を囲い掘り下げてあるウマヤ(馬屋)二房、板張りのシモノユルイ(ドジャ用の部屋)が一列に並んでいる。左手の床上部分にはニワに面してカッテ(勝手)・ダイドコロ(台所)があり、ともに板張りとなっている。その奥上手には床の間・押入れ付きのイリ(座敷)、デト(出居)があり、カッテ側に戸棚付きのヘヤ(寝室)と仏壇・棚のあるオリ(仏間)とを配している。また、正面出入り口のカッテ側に床上に接してフロバ(風呂場)を、馬屋側に便所を設け、床上部の正面には縁側が付いている。ニワの中央カッテ寄りにカマド(竈)を備えている。 この民家には、種々の馬宿としての特色が見られる。なかでも、会津と下野間の物資輸送用に使役された馬を繋いでおく二房の馬屋があること、馬の飼料を煮炊きするのに用いたカマドが備わっていること、駑者が歓談したり宿泊するのに供された板張りのカッテ・シモノユルイが広いことなどはその顕著な設備として注目される。また、オリとそれに付設されている仏壇から、この民家に世代を重ねくらしを立ててきた人々の信仰生活の一面をもうかがうことができる。 追加指定した運搬用具(ドジャ馬関係用具)は、馬宿に関わるもの、役馬の装飾や健康を祈願するものなどであり、運搬習俗を知る上で貴重なものである。