国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
円覚寺奉納海上信仰資料
ふりがな
:
えんかくじほうのうかいじょうしんこうしりょう
円覚寺奉納海上信仰資料(船絵馬・髷額)
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員数
:
106点
種別
:
信仰に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
内訳:船絵馬70点,髷額28点,梶雛形2点,その他6点
指定番号
:
00144
指定年月日
:
1981.04.22(昭和56.04.22)
追加年月日
:
指定基準1
:
(六)信仰に用いられるもの 例えば、祭祀(し)具、法会具、奉納物、偶像類、呪(じゆ)術用具、社祠(し)等
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県
:
青森県
所在地
:
西津軽郡深浦町深浦字浜町275-2
保管施設の名称
:
円覚寺
所有者名
:
円覚寺
管理団体・管理責任者名
:
円覚寺奉納海上信仰資料(船絵馬・髷額)
解説文:
詳細解説
この資料は、津軽の風待ち港として知られてきた深浦の円覚寺に奉納された海上信仰資料で、船絵馬70点、髷額28点などからなる。
船絵馬は、ほとんどが北前船の航海安全を祈って船主や船頭が奉納したものである。天保7年(1836)から明治29年(1896)に至るまでの絵馬がまとまって残されている。そのうち、越前敦賀の庄司太郎左衛門が寛永10年(1633)に奉納した船絵馬は、北前船の前身の北国船の珍しい遺例で、中世的性格をもつ輸送船の様が描写されている。
髷額は、船乗りが海難に際して髷を切って祈り、一命をとりとめた後に感謝の気持をこめて奉納したもので、天保9年(1838)から明治15年(1882)までのものがある。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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円覚寺奉納海上信仰資料(船絵馬・髷額)
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円覚寺奉納海上信仰資料(髷額)
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円覚寺奉納海上信仰資料(髷額)
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解説文
この資料は、津軽の風待ち港として知られてきた深浦の円覚寺に奉納された海上信仰資料で、船絵馬70点、髷額28点などからなる。 船絵馬は、ほとんどが北前船の航海安全を祈って船主や船頭が奉納したものである。天保7年(1836)から明治29年(1896)に至るまでの絵馬がまとまって残されている。そのうち、越前敦賀の庄司太郎左衛門が寛永10年(1633)に奉納した船絵馬は、北前船の前身の北国船の珍しい遺例で、中世的性格をもつ輸送船の様が描写されている。 髷額は、船乗りが海難に際して髷を切って祈り、一命をとりとめた後に感謝の気持をこめて奉納したもので、天保9年(1838)から明治15年(1882)までのものがある。
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詳細解説
この資料は、津軽の風待ち避難港として知られてきた深浦の円覚寺観音堂に奉納された海上信仰資料で、船絵馬70点、髷額28点等からなる。 船絵馬は、そのほとんどが北前船と呼ばれる当時の日本海西回り航路の輸送船の航海安全を祈って、船主や船頭により奉納されたものである。大坂で製作されたものが多く、天保7年(1836)以降、明治29年(1896)に至るまでの絵馬が数量的にもよくまとまって残されている。 そのうち、越前敦賀の庄司太郎左衛門が寛永10年(1633)に奉納した船絵馬は、北前船の前身の北国船【ほっこくぶね】の珍しい遺例で、帆と櫂を併用して航海する中世的な性格をもつ輸送船のさまがよく描写されている。 髷額は、天保9年(1838)から明治15年(1882)に至る年代のもので、船乗りたちが、海難に際して髷を切って祈り、一命をとりとめた後に感謝の気持をこめて奉納したものである。 こうした船絵馬や髷額が数量的にまとまって奉納されている点で類例が少ないうえ、江戸時代から明治中頃までの船による人や物質の輸送に関連した信仰の様相をよく示すものとして重要である。