国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要有形民俗文化財
主情報
名称
:
白山麓の積雪期用具
ふりがな
:
はくさんろくのせきせつきようぐ
白山麓の積雪期用具
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員数
:
2,236点
種別
:
衣食住に用いられるもの
年代
:
その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00180
指定年月日
:
1988.03.17(昭和63.03.17)
追加年月日
:
指定基準1
:
(一)衣食住に用いられるもの 例えば、衣服、装身具、飲食用具、光熱用具、家具調度、住居等
指定基準2
:
(二)生産、生業に用いられるもの 例えば、農具、漁猟具、工匠用具、紡織用具、作業場等
指定基準3
:
(三)地域的特色を示すもの
所在都道府県
:
石川県
所在地
:
加賀市大聖寺敷地町子8
保管施設の名称
:
有形民俗文化財収蔵庫
所有者名
:
加賀市
管理団体・管理責任者名
:
白山麓の積雪期用具
解説文:
詳細解説
白山麓の手取川上流地域は、全国的にも有数の多雪地として知られる。この資料は、冬ごもりの準備から翌春の消雪するまでの期間に繰りひろげられた生活の諸相を裏付ける用具類で、衣食住、生産・生業に用いられた用具を中心に、交通、運輸、通信、信仰、娯楽、遊戯などに用いられた用具を含めて体系的にまとまっている。厳しい自然条件に適応して生活してきた雪国の人々の考案した生活用具が網羅されているものである。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
白山麓の積雪期用具
白山麓の積雪期用具
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白山麓の積雪期用具
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解説文
白山麓の手取川上流地域は、全国的にも有数の多雪地として知られる。この資料は、冬ごもりの準備から翌春の消雪するまでの期間に繰りひろげられた生活の諸相を裏付ける用具類で、衣食住、生産・生業に用いられた用具を中心に、交通、運輸、通信、信仰、娯楽、遊戯などに用いられた用具を含めて体系的にまとまっている。厳しい自然条件に適応して生活してきた雪国の人々の考案した生活用具が網羅されているものである。
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詳細解説
白山麓の手取川上流地域は、全国的にも有数の多雪地として知られる。そこはまた、ナギハタ(薙畑。焼畑の意)農耕の典型地の一つに挙げられ、近年まで伝統的な暮らしぶりを残していた。 この白山麓の積雪期用具は、白山麓(石川県小松市および、同石川郡白峰村・尾口村・鳥越村・吉野谷村・河内村)全域から、約35年の歳月をかけて収集されたものである。 冬ごもりの準備から翌春の消雪するまでの期間に繰りひろげられてきた生活の諸相を裏付ける用具類で構成されており、衣食住、生産・生業に用いられたものを主に、その他、交通、運輸、通信、信仰、娯楽、遊戯に用いられたものを含めて体系的にまとまっている。全体として手作りによる単純・素朴なものが数多く含まれている。 これらの用具のうち、特に注目されるものは、越冬に備えて種物・食糧等を貯蔵しておく桶・瓶・俵・叺の類や様々な使い方がなされてきたコシキタ(一枚板の除雪具)をはじめ、積雪の量・質に対応して使用されてきたカンジキ、紫外線の反射除けに着装したユキメオオイ(雪目覆い、遮光用具)、野兎捕り用具のシブタ(威嚇猟具)や狸・穴熊を巣穴から取り出す用具であるズリダシバイ(取り出し棒)・ヘサエマタ(捕りおさえ用の股棒)、原木を搬出するのに使用されたテゾリ(手橇、一本橇)などがある。また、冬ごもりの間に実施されてきたナギガエシ(薙返し、焼畑収穫儀礼)の用具一式が収集されていることも見過せない。 この資料には、厳しい自然条件に適応して生活してきた雪国の人々の考案した生活用具が網羅されており、往時の生活の諸相を知る上で重要なものである。また、この白山麓の地域のみで使用された生活用具も数多く収集されており地域的特色の顕著なものでもある。