国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要無形民俗文化財
主情報
名称
:
室根神社祭のマツリバ行事
ふりがな
:
むろねじんじゃさいのまつりばぎょうじ
室根神社祭のマツリバ行事
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:旧暦閏年翌年の旧暦9月17~19日(※指定当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
指定証書番号
:
1
指定年月日
:
1985.01.12(昭和60.01.12)
追加年月日
:
指定基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県、地域
:
岩手県
所在地
:
保護団体名
:
室根神社祭保存会
室根神社祭のマツリバ行事
解説文:
詳細解説
室根神社祭のマツリバ行事は、古く熊野神をこの地に勧請したと伝えられる室根神社で行われる祭礼である。17日は関係者一同が南流神社に参詣し、翌18日に新たに造営した仮宮をロクシャクガシラ(陸尺頭)の管理に移す。3日目の19日には神輿2基が山宮を発輿し、仮宮へ渡御する。仮宮では扇の舞・鈴の舞、荒馬先陣、ホロ(母衣)先陣などが行われる。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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室根神社祭のマツリバ行事
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室根神社祭のマツリバ行事
解説文
室根神社祭のマツリバ行事は、古く熊野神をこの地に勧請したと伝えられる室根神社で行われる祭礼である。17日は関係者一同が南流神社に参詣し、翌18日に新たに造営した仮宮をロクシャクガシラ(陸尺頭)の管理に移す。3日目の19日には神輿2基が山宮を発輿し、仮宮へ渡御する。仮宮では扇の舞・鈴の舞、荒馬先陣、ホロ(母衣)先陣などが行われる。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
室根神社祭のマツリバ行事は、古く熊野神をこの地に勧請したと伝えられる室根神社で行われる祭礼である。 万治2年(1659)の『東山上折壁村風土記』中に初見するように古い伝統を継承するもので、現行では初日の17日までに諸準備を完了して関係者一同が南流神社(この地方の開拓神を祀るとされる)に参詣する。 2日目の18日には新たに造営した仮宮をロクシャクガシラ(陸尺頭)の管理に移し、諸役を分担する一同がマツリバソロイ(仮宮の前に勢揃い)する。 第3日目の19日には室根神社の神輿2基が室根山八合目に鎮座する山宮を暗闇のなかで発輿し、途中タウエダン(田植壇)と呼ばれる場所で農耕に関する行事を行い、山降りして里の仮宮(お旅所)へ渡御する等の行事次第を繰りひろげる。 この行事は、室根村を中心に気仙地方の2市3町2村13地区にまたがる氏子中が従来からの決まりの役割に就いて関与する。仮宮の所在するマツリバでは、2基の神輿による先着競い等があって安着された後、簀垣をめぐらした前庭で扇の舞・鈴の舞が奉納され、それに引き続いて、その外側に設けられたババ(馬場)で、荒馬先陣・ホロ(母衣)先陣と呼ばれるものが行われる。これにはダシ(ホロとも言い、肩担ぎされるものが多い)の行列が連なる。 ババは、幅約2㍍、1周約50㍍の広さで、荒馬先陣の行列では、各ハヅナ(鼻綱)持ちを従え、武者の礼服姿を装った乗馬の面々の先頭に警固役・旗持ち等を従えた頭が立つ。 続くホロ先陣は、大名行列を模したものといわれ、その最後尾にはキョクロクと呼ばれる作り物が登場する。荒馬の背に乗せられた造華である。 また、6基のダシには、32人担ぎや40人担ぎ等のものがあり、マツリバソロイの折りに決められた順番に従って練りまわされ、オモテダシには合戦の場、ウラダシには昔話を題材にした作り物の出来具合が競われる。 この祭りは、荒馬祭りとも称され、従来、稲刈り後、麦まきを行うまでの時期になされたと伝えられる。厳格なジンヤク制によって分担され、3歳以上の雄馬を選定して人馬一体となり、荒馬先陣・キョクロク・ダシ等を繰り出すなど祭りの古態を良く止めているものである。 (※解説は指定当時のものをもとにしています)