国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
重要無形民俗文化財
主情報
名称
:
壬生の花田植
ふりがな
:
みぶのはなたうえ
壬生の花田植
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年6月第1日曜日(※指定当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などへご確認ください)
※この行事は、平成23年(2011)にユネスコ無形文化遺産条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に記載されている。
指定証書番号
:
1
指定年月日
:
1976.05.04(昭和51.05.04)
追加年月日
:
指定基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県、地域
:
広島県
所在地
:
保護団体名
:
壬生の花田植保存会
壬生の花田植
解説文:
詳細解説
壬生の花田植えは、中国山地の村々で古くから行われてきた囃子をともなう共同の田植行事の1つである。田の神であるサンバイを田に迎え、美しく飾った花牛による代掻きの後、大太鼓、小太鼓などの囃子に合わせて早乙女が田植えを行う。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
壬生の花田植
壬生の花田植
壬生の花田植
壬生の花田植(代掻き)
壬生の花田植(田植え)
壬生の花田植(田の神を送る)
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壬生の花田植
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壬生の花田植
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壬生の花田植
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壬生の花田植(田の神を送る)
解説文
壬生の花田植えは、中国山地の村々で古くから行われてきた囃子をともなう共同の田植行事の1つである。田の神であるサンバイを田に迎え、美しく飾った花牛による代掻きの後、大太鼓、小太鼓などの囃子に合わせて早乙女が田植えを行う。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
壬生の花田植えは、中国山地の村々で古くから行なわれてきた囃子をともなう共同の田植行事の1つで、囃し田ともいう。毎年6月第一日曜日、市街地に程近い田を会場に、代掻き、苗取り、田植えなどを行って、その年の稲作の無事と豊作を祈願する。 行事は、まず田の神サンバイを田に迎え、美しい鞍や艶やかな玉飾りなどをつけて美しく飾った十数頭の花牛(飾り牛)によって代掻きが行われる。マンガを取りつけた牛は、田に入ると縦一列になって代掻きをするが、鶴の巣ごもりや八重だすきなど代掻きの秘技が展開される。 次に、艶やかな服を着て菅笠を被った早乙女が苗取りを行い、その間、田ではエブリツキと呼ぶ役が田をエブリで均す。田の神は、このエブリに依りつくという。 こうして田の神を迎えると田植えとなる。ささら竹を持ったサンバイが音頭をとり、大太鼓、小太鼓、手打鉦、笛などで囃し立ると、サンバイと向き合うように横一列に並んだ早乙女が高らかに田植歌を歌いながら田植え綱の目印にしたがって苗を植えていく。 サンバイが両手にもったササラと呼ぶ割竹を擦り、親歌という田植え歌をうたうと、続けて早乙女は子歌という田植え歌をうたう。早乙女の後方では横一列に並んだ男性が囃子を賑やかに奏している。 最後に、田の取水口にエブリを立てて三把の苗をのせる。田の神はこのエブリにとどまる、あるいはエブリを伝って帰るといわれる。 特定の田を儀礼の場とし、田の神を迎えて盛大に田植えを行うこの行事は、稲作に従事してきた日本人の基盤的な生活の特色を典型的に示す農耕儀礼として重要である。 なお、この地方の田植歌は種類が豊富で、朝歌、昼歌、晩歌の別があり、歌謡史上からも注目されている。 (※解説は指定当時のものをもとにしています)