国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要無形民俗文化財
主情報
名称
:
白間津のオオマチ(大祭)行事
ふりがな
:
しらまづのおおまちぎょうじ
白間津のオオマチ(大祭)行事(エンヤボウ)
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:4年ごとの7月23~25日(※指定当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などへご確認ください)
※この行事のささら踊は、「白間津のささら踊」として46年4月21日に記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されている。
指定証書番号
:
1
指定年月日
:
1992.03.11(平成4.03.11)
追加年月日
:
指定基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
指定基準2
:
指定基準3
:
所在都道府県、地域
:
千葉県
所在地
:
保護団体名
:
白間津区
白間津のオオマチ(大祭)行事(エンヤボウ)
解説文:
詳細解説
白間津のオオマチ(大祭)行事は、白間津の氏神日枝神社の祭礼と、日天・月天を象った一対のオオノボリを曳くオオナワタシと呼ばれる行事からなる。ササラ踊り・トヒイライ・エンヤボウ・酒樽萬燈などの芸能も奉納される。オオナワタシは、2本の幟を太綱で、大勢の青年が仮宮めざして競い曳く、勇壮な行事である。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
白間津のオオマチ(大祭)行事(エンヤボウ)
白間津のオオマチ(大祭)行事(オオナワタシ)
白間津のオオマチ(大祭)行事(トヒイライ)
白間津のオオマチ(大祭)行事(酒樽萬燈)
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白間津のオオマチ(大祭)行事(エンヤボウ)
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白間津のオオマチ(大祭)行事(オオナワタシ)
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白間津のオオマチ(大祭)行事(トヒイライ)
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白間津のオオマチ(大祭)行事(酒樽萬燈)
解説文
白間津のオオマチ(大祭)行事は、白間津の氏神日枝神社の祭礼と、日天・月天を象った一対のオオノボリを曳くオオナワタシと呼ばれる行事からなる。ササラ踊り・トヒイライ・エンヤボウ・酒樽萬燈などの芸能も奉納される。オオナワタシは、2本の幟を太綱で、大勢の青年が仮宮めざして競い曳く、勇壮な行事である。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
房総半島の東南端に位置する白間津は、戸数230余戸の半農半漁の村である。この地区には、満4年目ごとに行われる地域を挙げての祭りがあり、オオマチ(大祭)と呼ばれる。 この祭りは、白間津の氏神日枝神社の祭礼と、日天・月天を象った一対のオオノボリを曳くオオナワタシと呼ばれる行事とからなる。 祭りの期日は、かつては旧暦6月14・15・16日の3日間であったが、現在は7月23・24・25日となった。23日をヨミヤまたはヨイマツリといい、24日はナカビまたはホンマチといい日枝神社のお浜下りと、午後にオオナワタシの行事が行われる。25日はアトマチまたはオノボリ・オカエリなどといい、日枝神社の神輿が還御する。 この祭りには、ササラ踊り・トヒイライ・エンヤボウ・酒樽萬燈などの芸能が奉納される。 それぞれの芸能の担い手は、時代によって若干の年齢の変動はあるものの、性と年齢による明確な区別があり、この祭りを特色づけるものとなっている。なかでも少年2人が努めるナカダチ役は注目される。これは身につける飾りからニッテン・ガッテンとも呼ばれ、祭りの期間中はササラ踊りの中心となるとともに、祭典時には神座の傍らに侍し、参加者の拝礼を受けるなど、神に擬した扱いを受けるのである。 ナカダチは、12歳になった氏子の少年から、学業に優れ、両親や家族が健康で、身の回りの世話のできる老人がいる家の、長男が選ばれる。ナカダチは祭りが終わるまで、50日に及ぶ厳しい精進潔斎と別火の生活を過ごすほか、この期間毎日未明に起き、裸足で海岸に行って潮水のかかった砂を採り、神社に供える。これをショゴリトリまたはコリをホゴスなどといい、これらの習俗は現在も固く守られている。 オオナワタシは、2本の幟を太綱で、大勢の青年が仮宮めざして競い曳く、勇壮な行事である。オオナワタシに曳かれる幟をオオノボリといい、23日早朝に神社の参道に立て、24日早朝にオオナワタシの会場に移した後、根元を20俵の土俵で固め、カジボウという2本の棒で左右を固定しておく。かつては曳いている時間の遅速で1年を占ったり、その倒れ方で作柄を占った。長く曳けば曳くほどよい年が来るといい、日天を陸、月天を海とする意識があって、日天が先に倒れると日照りに、月天が先に倒れるとアマドシ(雨年)になるとか時化が来るとかいった。 この行事は多様な要素が複合されていて多彩であり、ナカダチをめぐる精進潔斎の習俗が固く守られていること、芸能における性別や年齢別の集団的区分が明確に残されていること、オオノボリの形態に山鉾の古い形をうかがうことができること、オオナワタシの行事に天候や作柄を占う年占の要素が見られ、陸(農業)と海(漁業)との対比意識が明確に現れることなどに、地域的な特色がみられる。 (※解説は指定当時のものをもとにしています)