国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
ふりがな
:
すわこのぎょろうようぐおよびふなだいくようぐ
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
904点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
内訳:漁撈用具489点 舟大工用具415点
登録番号
:
00011
登録年月日
:
2009.03.11(平成21.03.11)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
長野県
所在地
:
諏訪郡下諏訪町西高木10616-111
保管施設の名称
:
下諏訪町立諏訪湖博物館
所有者名
:
下諏訪町
管理団体・管理責任者名
:
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
解説文:
詳細解説
この資料は、諏訪湖を取り巻く下諏訪町、岡谷市、諏訪市から収集されたもので、コイやフナ、ウナギなどの淡水魚を対象とした突漁、釣漁、網漁などの各種の漁撈用具をはじめ、エビ類や貝類の採取用具、氷下で冬籠もりするフナなどを獲るヤツカ漁の用具など、諏訪湖独特の漁法を伝える資料が収集されている。また、舟大工用具は、マルタブネやリュウセンと呼ばれる舟の製造に用いられた道具類が収集されている。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
写真一覧
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
写真一覧
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
写真一覧
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
写真一覧
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
写真一覧
諏訪湖の漁撈用具及び舟大工用具
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
この資料は、諏訪湖を取り巻く下諏訪町、岡谷市、諏訪市から収集されたもので、コイやフナ、ウナギなどの淡水魚を対象とした突漁、釣漁、網漁などの各種の漁撈用具をはじめ、エビ類や貝類の採取用具、氷下で冬籠もりするフナなどを獲るヤツカ漁の用具など、諏訪湖独特の漁法を伝える資料が収集されている。また、舟大工用具は、マルタブネやリュウセンと呼ばれる舟の製造に用いられた道具類が収集されている。
詳細解説▶
詳細解説
この資料は、長野県中部に位置する諏訪湖で使用された漁撈用具と漁撈用の舟の製造に使用された舟大工用具から構成される資料群である。諏訪湖を取り巻く下諏訪町、岡谷市、諏訪市から収集され、明治後期から昭和40年代にかけて使用されたものである。 諏訪湖は、我が国屈指の富栄養湖で魚種も豊富であり、また、平均深度が約4㍍という浅い水深のため湖のほぼ全域が漁場となり、こうした湖の特徴を生かした多種多様な漁法が行われてきた。 漁撈用具は、コイやフナ、モロコ、ウナギ、ドジョウ、ナマズなどの淡水魚やテナガエビなどのエビ類を対象とした、ヤスや水面鏡などの突漁用具、釣竿や流し針仕掛けなどの釣漁用具、投網や四つ手網などの網漁用具、大小の竹製の筌や、鉢状の陶器に網を取り付けたカブトと呼ばれるエビ採取用具などの陥穽漁用具があり、また、シジミやカラス貝など貝類の採取用具や厳冬期に行われたヤツカ漁の用具、舟関係用具、仕事着、運搬用具、加工・販売用具もある。 なかでも、ヤツカ漁は浅い湖底に石場を築き、12月下旬頃からの結氷を待って、石場上の氷を円形に割り、冬籠もりするフナなどを竹簀で囲って捕る独特の漁法であり、この漁に使われた竹簀や筌、網、氷上ソリ、カンジキなどの用具が一式収集されている。 また、大正4(1915)年に始まり、諏訪湖のその後の漁業の中心となるワカサギ養殖に使われた孵化用具も収集されていて、当地の漁撈の変遷がわかる資料群となっている。 舟大工用具は、マルタブネと呼ばれるカラマツ材を刳り貫いた刳舟型式の舟やリュウセンと呼ばれる板材の舟の製造に使用された釿や鉋、鑿、鋸、舟釘など道具類が収集されており、舟はリュウセン1隻とそれに付属する櫂や舟竿、錨などの用具が含まれる。 この資料は、諏訪湖という一つの湖で営まれてきた漁撈用具が網羅的に収集されており、また漁撈に活躍した舟を製造する用具も収集されていて、この地方の漁撈活動の実態を知る上で注目される。厳冬期のヤツカ漁に使われた用具など諏訪湖独特の漁法を伝える資料もあり、地域的特色が認められるとともに、近代から開始される養殖の用具も含まれていて、我が国の内水面漁撈の変遷を理解するうえで貴重である。 なお、長野県指定であるマルタブネ2隻と一体的な資料群としての活用も期待される。