国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
阿波木偶の門付け用具
ふりがな
:
あわでこのかどづけようぐ
阿波木偶の門付け用具
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員数
:
163点
種別
:
民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
00012
登録年月日
:
2009.03.11(平成21.03.11)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
徳島県
所在地
:
徳島市国府町芝原字神楽免158
保管施設の名称
:
芝原生活文化研究所
所有者名
:
阿波木偶箱まわし保存会
管理団体・管理責任者名
:
阿波木偶の門付け用具
解説文:
詳細解説
この資料は、徳島県内を中心に伝承されてきた正月の門付け芸に使用された用具類である。「三番叟まわし」、「えびすまわし」の門付けに使用した用具類を収集したもので、千歳、翁、三番叟、エビスなどの木偶やその衣装、門付け先で配付した御札の製作用具などが含まれ、門付けに用いられた用具類がほぼ網羅されている。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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阿波木偶の門付け用具
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阿波木偶の門付け用具
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阿波木偶の門付け用具
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解説文
この資料は、徳島県内を中心に伝承されてきた正月の門付け芸に使用された用具類である。「三番叟まわし」、「えびすまわし」の門付けに使用した用具類を収集したもので、千歳、翁、三番叟、エビスなどの木偶やその衣装、門付け先で配付した御札の製作用具などが含まれ、門付けに用いられた用具類がほぼ網羅されている。
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詳細解説
この資料は、江戸時代以来、徳島県域を中心に伝承されてきた正月の門付け芸である「三番叟まわし」と「えびすまわし」に使用された用具類で、主に明治期から近年まで使用された用具が中心となっている。 「三番叟まわし」「えびすまわし」は、主に徳島県中西部に居住した人々によって最近まで伝承されてきた。「三番叟まわし」は、原則男性によって演じられ通常2人か3人が1組になり、千歳・翁・三番叟・エビスの4体の木偶や用具を入れて木箱を天秤棒で振り分けにしたり、山間地では柳行李に入れてたりして門付け先の民家を訪ねた。 門付け先ではまず荒神を拝んで御幣を渡した後、4体の木偶を順に取り出しながら演じた。この門付けに出かけた範囲は、香川県、愛媛県まで及んだといわれ、かなり広い範囲を門付けの範囲にしていたことがわかる。 「えびすまわし」は、女性も行ったといい、通常1人で門付けした。 この資料は、「三番叟まわし」と「えびすまわし」の門付けに使用した用具類を収集・整理したもので、木偶やその衣装そしてこれらを入れた木箱などを中心に、柳行李や鼓、神札、御幣等芸を演じるのに用いた用具類と門付けの際に集めた米を入れるのに用いた袋類も含まれている。 これらの用具類は、木偶の頭の部分だけが大切にされ保管されてきたが、人形の衣装や鼓、木偶箱、柳行李などはほとんど散逸したものが多く、現存しているものは少ないのが現状である。そのようななかで門付けに用いられた用具類がほぼそろっており、「三番叟まわし」「えびすまわし」と呼ばれた門付け芸の実態を知ることができるものとなっている。 門付けの習俗が、ほとんど途絶えつつある現在にあっては、江戸時代以来徳島県域を中心に伝承されてきた門付けの活動を知ることのできる貴重な収集である。