国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
東子浦の人形芝居用具
ふりがな
:
ひがしごうらのにんぎょうしばいようぐ
東子浦の人形芝居用具
写真一覧▶
解説表示▶
員数
:
101点
種別
:
民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
00013
登録年月日
:
2010.03.21(平成22.03.21)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
静岡県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
東子浦区
管理団体・管理責任者名
:
東子浦の人形芝居用具
解説文:
詳細解説
この資料は、江戸時代以来、人形芝居が伝承されてきた東子浦に伝えられた、かしらや衣装、手足などの用具類である。人形芝居は、氏神である伊鈴川神社の祭で奉納され、以前は若者組によって演じられたが、現在では地区の成人男性によって担われている。現在は式三番のみ伝承されているが、明治中期までは他の演目も伝えられていたといい、それらの演目に用いられたかしらが残されているほか、三人遣い以前には一人遣いであった痕跡が認められる人形もある。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
東子浦の人形芝居用具
写真一覧
東子浦の人形芝居用具
解説文
この資料は、江戸時代以来、人形芝居が伝承されてきた東子浦に伝えられた、かしらや衣装、手足などの用具類である。人形芝居は、氏神である伊鈴川神社の祭で奉納され、以前は若者組によって演じられたが、現在では地区の成人男性によって担われている。現在は式三番のみ伝承されているが、明治中期までは他の演目も伝えられていたといい、それらの演目に用いられたかしらが残されているほか、三人遣い以前には一人遣いであった痕跡が認められる人形もある。
詳細解説▶
詳細解説
この資料は、静岡県賀茂郡南伊豆町子浦の東子浦で江戸時代以来伝承されてきた人形芝居に用いられたかしらや衣装類などの用具である。 東子浦の人形芝居は、氏神である伊鈴川神社の秋の大祭りに奉納されるもので、古くは若者組によって、現在は東小浦の男性たちによって奉納されている。この人形芝居は、過去に何度かの中断を経験しながらその都度復活して伝承されてきた。昭和3年から昭和24年まで、昭和29年から昭和42年まで、そして昭和56年から平成15年まで中断している。 現在は三人遣いの式三番のみが伝承されているが、明治中期までは他の演目も伝承されており、三人遣い以前は一人遣いの人形芝居であったといわれ、本件には一人遣いの人形芝居に用いられたかしらもみられる。また、かしらには同一の作者によって製作、修理されたと思われるものが存在していることも指摘されている。 この資料は、東子浦に伝承された人形芝居に使用されたかしら、手、足、衣装などの用具類を収集したもので、かしら47点のほか、手、足、衣装類が54点ある。これらの資料は、伊豆半島に残る人形芝居の伝播を考える上でも貴重な資料であり、伊豆半島の他地域に人形芝居を伝えたという当地の伝承を検討する上でも注目される。東子浦における人形芝居の伝承が危うくなりかけている現在にあっては、その人形芝居の伝播や変遷の過程を知ることのできる貴重な収集である。