国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
出雲の藍板締め染め用具及び製品
ふりがな
:
いずものあいいたじめぞめようぐおよびせいひん
出雲の藍板締め染め用具及び製品
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員数
:
2,617点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
内訳:版木2557点 締め具56点 製品4点
登録番号
:
00015
登録年月日
:
2010.03.21(平成22.03.21)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
島根県
所在地
:
島根県出雲市大社町杵築東99番地4
保管施設の名称
:
島根県立古代出雲博物館
所有者名
:
島根県
管理団体・管理責任者名
:
出雲の藍板締め染め用具及び製品
解説文:
詳細解説
この資料は、島根県出雲市で江戸時代末期から明治初めにかけて行われていた藍板締め染めの用具類である。一軒の家で使用していた用具類が一通りそろっている。文様を彫り込んだ版木類と、この版木の間に布を挟み込み何枚も重ねて締めあげるのに用いた締め具、製品からなる。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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出雲の藍板締め染め用具及び製品
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出雲の藍板締め染め用具及び製品
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解説文
この資料は、島根県出雲市で江戸時代末期から明治初めにかけて行われていた藍板締め染めの用具類である。一軒の家で使用していた用具類が一通りそろっている。文様を彫り込んだ版木類と、この版木の間に布を挟み込み何枚も重ねて締めあげるのに用いた締め具、製品からなる。
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詳細解説
この資料は、島根県出雲市で江戸時代末期から明治初めにかけて行われていた藍染の一種である藍板締め染めに用いられた用具と、その製品である布をとりまとめたものである。 出雲の藍板締め染めは、主として木綿の染めとして行われ、その反物は手拭いや野良着、長着に使われたが、明治4年には経営を担っていた板倉家が廃業し、その伝承も途絶えた。その後、染めに使用する用具類や製品の存在も忘れられていたが、昭和45年に版木を納めていた建物が災害で崩壊した際にその存在が再び知られるようになった。 その後、平成11年に江戸時代の藍板締め染めを唯一確認できる資料として板倉家から島根県に寄贈され、島根県立古代出雲歴史博物館に保管された。同館では平成16年度から4年間をかけて用具類の整理や藍板締め染めの研究を行った。その結果、藍板締め染めは、文様を彫り込んだ板木で布を上下より挟み何枚も重ねた上で締め具で締め付けて防染し、これを藍のなかに浸け込むことで文様染めすることが確認された。版木に彫られた文様が藍の色で染められて布に文様としてあらわれてくるのである。 この資料は、江戸時代末期から明治初めにかけて出雲地方で藍板締め染めを営んでいた一軒の家が所有していた用具類を収集・整理したもので、藍板締め染めに使用した版木類2,557点と締め具56点、そして製品である布地4点からなり、染料である藍を入れた藍瓶を除いてほぼすべての用具が網羅されている。 地域的な特色が豊かであることに加え、出雲地方の藍板締め染めの伝承が絶えてしまった現在、その実態を知ることのできる貴重な収集となっている。