国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
高岡鋳物の製作用具及び製品
ふりがな
:
たかおかいもののせいさくようぐおよびせいひん
高岡鋳物の製作用具及び製品
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員数
:
1561点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
内訳:製作用具1482点 製品79点
登録番号
:
00018
登録年月日
:
2011.03.09(平成23.03.09)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
富山県
所在地
:
高岡市金屋町1-5
保管施設の名称
:
高岡市鋳物資料館
所有者名
:
高岡市
管理団体・管理責任者名
:
高岡鋳物の製作用具及び製品
解説文:
詳細解説
この資料は、高岡市で江戸時代以来行われてきた鋳物製作に用いられた用具類とその製品を収集したものである。鋳造、仕上げ、研磨、彫金、象嵌、着色などの各工程に関する用具が網羅的に収集され、高岡鋳物の生産工程を知ることのできるものとなっている。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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高岡鋳物の製作用具及び製品
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高岡鋳物の製作用具及び製品
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解説文
この資料は、高岡市で江戸時代以来行われてきた鋳物製作に用いられた用具類とその製品を収集したものである。鋳造、仕上げ、研磨、彫金、象嵌、着色などの各工程に関する用具が網羅的に収集され、高岡鋳物の生産工程を知ることのできるものとなっている。
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詳細解説
高岡鋳物の製作用具及び製品は、富山県高岡市で江戸時代以来行われてきた鋳物製作に用いられた用具類とその製品を収集したものである。 高岡市では江戸時代始めから鍋や釜などの生活用具、鋤や鍬などの農耕具の鋳物生産が始まったといわれている。江戸時代初期からこれら生活用具や農耕具などの生産とともに続けられてきたのが、唐金鋳物と呼ばれた仏具や仏壇飾りなどの小物銅器作りで、明治期になると、花瓶や火鉢、燭台などの日用品や装飾品などの銅器作りが盛んになってきた。近年では全国の銅器生産の90%以上を占めるなど、国内最大の銅器生産地となっている。 その製作技術は鋳造、仕上げ、研磨、彫金、象嵌、着色などの工程に大別することができ、それぞれに独特の用具が使われている。鋳造は鋳金ともいわれ、双型、焼型、蠟型、生型などの鋳造法がある。これらに用いる鋳型を作る際に用いる挽き板や鋳型に金属を流し込む際に金属を溶かすために用いる坩堝や栓抜き棒などの他、数十種類のキサゲや片切鏨、線象嵌鏨、目切り鏨、魚々子鏨などがある。鏨以外にもオタフクカナヅチ(お多福金槌)、ヘラ(篦)、セン(剪)、ヤスリ(鑢)、ヤットコ(鋏)などの用具類がある。 これらは、鋳物や銅器生産の際に使用される近代以降の用具が中心となっており、たたらや手動の鞴、坩堝など金属の溶解に用いられる用具や造形に使用される木型や金型など高岡鋳物の生産工程を知ることのできる資料となっている。 この資料は、高岡市で江戸時代以来行われてきた鋳物製作に用いられた用具類がまとまって収集されているものである。高岡鋳物の製作技法と生産の実態をよく示す資料であり、高岡における江戸時代以来の鋳物製作の伝統や変遷の過程を知ることのできる貴重な収集である。