国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
京都の郷土人形コレクション
ふりがな
:
きょうとのきょうどにんぎょうこれくしょん
京都の郷土人形コレクション
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員数
:
3845点
種別
:
民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
00019
登録年月日
:
2011.03.09(平成23.03.09)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
京都市右京区嵯峨鳥居本仏餉田町12
保管施設の名称
:
博物館さがの人形の家
所有者名
:
(公財)イケマン人形文化保存財団
管理団体・管理責任者名
:
京都の郷土人形コレクション
解説文:
詳細解説
この資料は、博物館さがの人形の家が収蔵する現在の京都市域で製作された郷土人形の収集である。嵯峨人形、賀茂人形、御所人形、衣裳人形、雛人形、伏見人形などで構成され、飾り物や調度品として用いられたものから、民間信仰に基づく縁起物として日本各地に伝播していったものまで、多種多様な人形が含まれている。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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京都の郷土人形コレクション
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解説文
この資料は、博物館さがの人形の家が収蔵する現在の京都市域で製作された郷土人形の収集である。嵯峨人形、賀茂人形、御所人形、衣裳人形、雛人形、伏見人形などで構成され、飾り物や調度品として用いられたものから、民間信仰に基づく縁起物として日本各地に伝播していったものまで、多種多様な人形が含まれている。
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詳細解説
京都の郷土人形コレクションは、京都市に所在する博物館さがの人形の家が収蔵する現在の京都市域で製作された郷土人形の収集である。嵯峨人形、賀茂人形、御所人形、衣裳人形、雛人形、伏見人形などで構成されている。飾り物や調度品として用いられたものから、民間信仰に基づく縁起物として日本各地に伝播していったものまで、さまざまな人形が含まれている。 嵯峨人形は、木彫りの人形の衣裳部分に胡粉をこまやかに盛り上げて文様をつくり、その上に金箔押をして極彩色を施したもので、一説には京都嵯峨に住んだ仏師が余技に製作したものともいわれている。極めて手間のかかる技法で製作されることから、江戸時代後期には廃れてしまったといわれている。 賀茂人形は、柳や黄楊の素材を木彫りして、縮緬や金襴などを木目込みの手法で衣裳として着せたものである。江戸時代中期に賀茂神社の下級の神職が神具の材料や装束の残り裂を用いて製作したのが始まりといわれている。 御所人形は、裸の童子の姿を桐材で木彫りし、その上に反故紙を張って白色胡粉を塗ってつくったもので、白菊人形とも呼ばれた。また、この人形を商った伊豆蔵屋の名をとって伊豆蔵人形とも呼ばれた。三頭身の身体とかわいらしい顔つきが特徴の人形で、御所や公卿からの返礼品として大名に贈られたといわれている。子どもの無事成長を祈願するものも多い。 伏見人形は、伏見稲荷大社の門前で製作された土人形で、門前である深草一帯で産出する良質の土を使って作られた。原型である雄型から型取りした雌型を使って製作する。民間信仰などに因んだモチーフの人形で、日本各地へ伝播し、仙台堤人形、米沢相良人形など全国各地の土人形製作の基となったといわれるほど影響を与えたものである。 この資料は、京都で江戸時代以来作られ、地域性豊かな発展を遂げた郷土人形の全体像を知ることのできるものである。日本各地の土人形の原型になったといわれるほど影響を与えた伏見人形をはじめ、いずれも京都の郷土人形の特色や変遷を知る上で欠くことのできない資料として貴重である。