国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
丸亀うちわの製作用具及び製品
ふりがな
:
まるがめうちわのせいさくようぐおよびせいひん
丸亀うちわの製作用具及び製品
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員数
:
487点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
内訳:製作用具302点 製品185点
登録番号
:
00020
登録年月日
:
2011.03.09(平成23.03.09)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
香川県
所在地
:
丸亀市中津町25-1
保管施設の名称
:
丸亀うちわミュージアム
所有者名
:
丸亀市
管理団体・管理責任者名
:
丸亀うちわの製作用具及び製品
解説文:
詳細解説
この資料は、丸亀市で江戸時代より製作されてきた、うちわとその製作用具を収集・整理したものである。丸亀うちわは、金刀比羅宮の別当がうちわ考案したのが始まりなどと伝えられ、その後、丸亀藩が武士の内職としてうちわの製作を奨励して発展し、明治時代以降国内随一の産地となった。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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丸亀うちわの製作用具及び製品
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解説文
この資料は、丸亀市で江戸時代より製作されてきた、うちわとその製作用具を収集・整理したものである。丸亀うちわは、金刀比羅宮の別当がうちわ考案したのが始まりなどと伝えられ、その後、丸亀藩が武士の内職としてうちわの製作を奨励して発展し、明治時代以降国内随一の産地となった。
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詳細解説
丸亀うちわの製作用具及び製品は、香川県丸亀市で江戸時代より製作されてきた、うちわとその製作用具を収集・整理したものである。 丸亀うちわは、金刀比羅宮の別当であった宥晛という人物が○金印の入ったうちわを考案したのが始まりなどと伝えられる。その後、丸亀藩が武士の内職としてうちわの製作を奨励して発展したといわれ、特に江戸時代中期以降、金毘羅参りの土産物として全国にその名を知られるようになった。明治時代以降は、広告用としての需要も急増し、国内随一の産地となり、昭和20年代には年産1億本も記録している。 この収集は、うちわを製作する用具類と、製品のうちわからなる。 製作用具は、竹の骨組みを製作する竹骨製作用具と、その骨組みに紙を貼る貼用具が中心で、各工程に用いられる用具が網羅的に収集されている。また、竹骨製作用具に含まれる切込機と穴あけ機は、丸亀に在住した脇竹次郎が大正2年に考案したもので、これにより増大する需要に応えることができただけでなく、その後の製作の効率化と生産量の飛躍的な増加をもたらした。 製品には、丸亀で製作されてきた各種のうちわと各工程の半製品が収集されている。丸亀うちわは、江戸時代は、女竹丸柄の竹骨で、貼り合わせた紙の間に漁網を入れて耐久性を高め、表面に柿渋を塗ったうちわが主流であったが、明治以降、需要の増大に伴い、効率的に製作できる男竹平柄の竹骨のうちわが主流となり、大正以降、男竹平柄のうちわから派生した様々な形状のうちわが製作されてきた。この収集には、江戸時代以来の女竹丸柄のうちわのほか、明治以降普及した玉子形や亀山形、七八判、昭和に入って生み出された昭和形など、丸亀うちわを代表する男竹平柄の各種のうちわが含まれている。 この資料は、香川県丸亀市において、うちわを製作する用具類とその製品のうちわを網羅的に収集、整理したものである。江戸時代以来、今日まで国内随一の生産量を誇る丸亀うちわの製作の実態をよく示しているとともに、明治時代以降のうちわ製作の変遷も知ることができるものであり、我が国における庶民の日常生活用具の製作を考えるうえで注目されるものである。