国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
秋田南外の仕事着
ふりがな
:
あきたなんがいのしごとぎ
秋田南外の仕事着
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員数
:
341点
種別
:
衣食住に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
00030
登録年月日
:
2014.03.10(平成26.03.10)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
秋田県
所在地
:
秋田県大仙市南外字松木田193-1
保管施設の名称
:
大仙市南外民俗資料交流館
所有者名
:
大仙市
管理団体・管理責任者名
:
秋田南外の仕事着
解説文:
詳細解説
本件は、秋田県大仙市の旧南外村で伝統的に着用されてきた仕事着を取りまとめたもので、旧南外村が昭和51年頃から収集を進めてきたものである。
南外は大仙市西部に位置し、稲作を中心にした農業を生業として生活を営んできた地区である。この資料には、頭に被るナガテヌグイ、タナなどの被り物類をはじめ、ハダコ、ウデノギジブ、テッポウジブ、ハッピなどの上衣類、デダチ、ドラフモンペ、ガフラモンペ、スネコモンペなどと呼ばれる下衣類、メダレ、ウデノギと呼ばれる帯・手甲・前掛け類、そして脚絆類、ゾウリ、ツマゴ、アグドマキと呼ばれる履物類などがあり、明治以降この地区の人々が用いてきた仕事着がそろっている。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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秋田南外の仕事着
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秋田南外の仕事着
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解説文
本件は、秋田県大仙市の旧南外村で伝統的に着用されてきた仕事着を取りまとめたもので、旧南外村が昭和51年頃から収集を進めてきたものである。 南外は大仙市西部に位置し、稲作を中心にした農業を生業として生活を営んできた地区である。この資料には、頭に被るナガテヌグイ、タナなどの被り物類をはじめ、ハダコ、ウデノギジブ、テッポウジブ、ハッピなどの上衣類、デダチ、ドラフモンペ、ガフラモンペ、スネコモンペなどと呼ばれる下衣類、メダレ、ウデノギと呼ばれる帯・手甲・前掛け類、そして脚絆類、ゾウリ、ツマゴ、アグドマキと呼ばれる履物類などがあり、明治以降この地区の人々が用いてきた仕事着がそろっている。
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詳細解説
秋田南外の仕事着は、大仙市南外地区で伝統的に使用されてきた衣類で、旧南外村が昭和51年頃から収集を進めてきたものである。 大仙市は秋田県中央部のやや南側に位置し、南外地区はその南西にある。南外地区は稲作を中心にした農業を主たる生業として生活を営んできた地域である。 本件は、旧南外村時代に開館した南外村民俗資料館の資料調査の一環として収集が進められたもので、旧南外村内で使用された仕事着が中心になっている。 収集された仕事着は、水田での稲作農耕や畑仕事、山仕事等の際に着用したものであるが、女性は農作業時以外にも普段着として着用していた。ナガテヌグイやタナと呼ばれる被り物は、この南外地区を境界にして南側にタナ、北側にナガテヌグイが分布することが知られており、ここでは両者が混在している。また、メスダレと呼ばれる目にかける布は、目の粗い網状の布で、春先などに積雪を凝視して目を傷めないように目を保護する役目があったもので、類例が余り多くない。 上衣類にはハダコ、ウデノギジブ、テッポウジブ、コギンなど多様なものがある。これら上衣には刺し子が施されたものも多く布の補強だけでなく文様の美しさも見られる。同時に文様には既婚者と未婚者の違いがあり、この地域の特色の一つが見られる。さらに、メダレと呼ばれる前掛けやウデノギと呼ばれる手甲類もある。藁、ガマなどを素材にした脚絆類や、ツマゴ、冬などにかかとを覆って保護したアグドマキなどの履物類もある。これらはいずれも昭和30年以前に用いられたもので、なかには明治、大正期に使用されたものものも含まれており、当該地域の仕事着の様相と変遷の実態をよく示している。