国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
氷見及び周辺地域の漁撈用具
ふりがな
:
ひみおよびしゅうへんちいきのぎょろうようぐ
氷見及び周辺地域の漁撈用具
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員数
:
2853点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
00035
登録年月日
:
2015.03.02(平成27.03.02)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
富山県
所在地
:
富山県氷見市本町4-9、氷見市中田645
保管施設の名称
:
氷見市立博物館、氷見市文化財センター
所有者名
:
氷見市
管理団体・管理責任者名
:
氷見及び周辺地域の漁撈用具
解説文:
詳細解説
本件は、北陸地方有数の漁場である氷見を中心とした富山湾西部で行われてきた漁撈に関する用具類を収集したものである。網漁、釣漁、磯見漁、陥穽漁など漁撈に直接用いる用具に加え、それらを製作修理する用具、漁獲物を加工販売する用具、船上での生活用具、さらには漁撈に使った船や操船する櫓や櫂を製作する船大工や櫓大工の用具まで網羅されている。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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氷見及び周辺地域の漁撈用具
氷見及び周辺地域の漁撈用具
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氷見及び周辺地域の漁撈用具
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解説文
本件は、北陸地方有数の漁場である氷見を中心とした富山湾西部で行われてきた漁撈に関する用具類を収集したものである。網漁、釣漁、磯見漁、陥穽漁など漁撈に直接用いる用具に加え、それらを製作修理する用具、漁獲物を加工販売する用具、船上での生活用具、さらには漁撈に使った船や操船する櫓や櫂を製作する船大工や櫓大工の用具まで網羅されている。
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詳細解説
氷見及び周辺地域の漁撈用具は、富山湾の西部に位置する氷見浦、灘浦を中心に、富山県朝日町から石川県七尾市に至る沿岸部で行われてきた漁撈に関する用具類をとりまとめたものである。 深い海底が続く富山湾は、年間を通じて対馬暖流の影響を受けており、また水深300m以深には冷たい海水が滞留しているため、表層を回遊する暖流系の魚と底層に住む冷水性の魚がみられ、それらの魚種に合わせた多様な漁法が行われてきた。 本件は、網漁用具、釣漁用具、磯見漁用具、陥穽漁用具など漁撈に直接用いられる用具に加え、漁具の製作・修理用具、漁獲物の加工・販売用具、船上での生活用具、仕事着、信仰儀礼用具、船大工用具、櫓大工用具などからなる。特に網漁用具の中の定置網用具は、春のイワシ、夏のマグロ、秋のブリなどの回遊魚を対象とし、江戸時代より幾多の改良が加えられ、明治時代に入ると越中式大敷網として他地域にも普及したものである。また、釣漁用具の中のイカ釣用具は、明治時代以降のこの地域の漁業を大きく支えてきたもので、岩手県へ出稼ぎした漁師よりもたらされたといわれ、日本海側によくみられる佐渡からの伝播とは異なる漁法伝播の様相を示すものとして注目される。また、昭和40年代までの用具類を網羅しているため、例えば木製浮子からガラス製浮子へ、さらにアルミ製浮子から樹脂製浮子へといった用具の形状や材質等の変遷を読み取ることのできる資料群ともなっている。このほか、漁撈に使ったカンコ、テンマなどの木造船を製作した船大工の用具や、操船のための櫓や櫂などを製作した櫓大工の用具も収集されている。