国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
琵琶湖の漁撈用具及び船大工用具
ふりがな
:
ぴわこのぎょろうようぐおよびふなだいくようぐ
琵琶湖の漁撈用具及び船大工用具
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員数
:
2437点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
内訳:漁撈用具 1,977点,船大工用具 460点
登録番号
:
00044
登録年月日
:
2018.03.08(平成30.03.08)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
滋賀県
所在地
:
滋賀県草津市下物町1091
保管施設の名称
:
滋賀県立琵琶湖博物館
所有者名
:
滋賀県
管理団体・管理責任者名
:
琵琶湖の漁撈用具及び船大工用具
解説文:
詳細解説
本件は,琵琶湖とそれに注ぐ河川等で魚介類等の捕獲等に用いられてきた用具類と,その際に用いられた木造船を製作するための用具類を網羅的に収集・整理したものである。
琵琶湖は,滋賀県の中央部に位置する我が国最大の湖沼で,固有種をはじめ多種多様な魚介類が生息し,沿岸の人々の多くが古くから漁撈に従事してきた。
漁撈用具は,陥穽漁,定置漁,網漁,釣漁,突漁,伏せ漁,貝曳漁等の漁撈に直接使う用具のほか,船や船具,漁撈用具を製作・修理する用具,魚介類の加工や運搬の用具,仕事着等もある。エリと呼ばれる定置漁の用具のほか,魚種ごとに多様な形態を持つ筌,アユを生かしたまま捕獲・運搬する用具類,近代以降の淡水真珠の養殖用具等,地域的特色があるものが多い。
船大工用具は,これらの魚介類を捕獲・運搬する木造船を製作する用具一式で,各工程の用具が網羅されている。コブネなどと呼ばれる小型の船から丸子船のような大型の船まで多様な船を製作してきた様相,また強度や浮力等の向上のため舳板を縦に接ぎ合わせる,特色ある構造の船を製作してきた様相等を読み取ることができる。
(※解説は登録当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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琵琶湖の漁撈用具及び船大工用具
琵琶湖の漁撈用具及び船大工用具
琵琶湖の漁撈用具及び船大工用具
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解説文
本件は,琵琶湖とそれに注ぐ河川等で魚介類等の捕獲等に用いられてきた用具類と,その際に用いられた木造船を製作するための用具類を網羅的に収集・整理したものである。 琵琶湖は,滋賀県の中央部に位置する我が国最大の湖沼で,固有種をはじめ多種多様な魚介類が生息し,沿岸の人々の多くが古くから漁撈に従事してきた。 漁撈用具は,陥穽漁,定置漁,網漁,釣漁,突漁,伏せ漁,貝曳漁等の漁撈に直接使う用具のほか,船や船具,漁撈用具を製作・修理する用具,魚介類の加工や運搬の用具,仕事着等もある。エリと呼ばれる定置漁の用具のほか,魚種ごとに多様な形態を持つ筌,アユを生かしたまま捕獲・運搬する用具類,近代以降の淡水真珠の養殖用具等,地域的特色があるものが多い。 船大工用具は,これらの魚介類を捕獲・運搬する木造船を製作する用具一式で,各工程の用具が網羅されている。コブネなどと呼ばれる小型の船から丸子船のような大型の船まで多様な船を製作してきた様相,また強度や浮力等の向上のため舳板を縦に接ぎ合わせる,特色ある構造の船を製作してきた様相等を読み取ることができる。 (※解説は登録当時のものをもとにしています)
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詳細解説
琵琶湖の漁撈用具及び船大工用具は、琵琶湖とそれに注ぐ河川で魚介類の捕獲などに用いた用具類とその際に用いた木造船を製作する用具類を網羅的に収集・整理したものである。 琵琶湖は、滋賀県の中央に位置する我が国最大の湖沼で、多くの河川が流入し、固有種をはじめ多種多様な魚介類を育んできた。古くから沿岸の人々の多くが漁撈に従事し、専業者もいるほど盛んに行われてきた。 漁撈用具は、陥穽漁、定置漁、網漁、釣漁、突漁、伏せ漁、貝曳漁など、魚介類を獲るために用いた各種の用具をはじめ、それらを製作・修理する用具、獲れた魚介類を加工、運搬・販売する用具、漁撈活動の際に着用する仕事着、漁撈で用いた木造船とそこで用いた船具類などからなる。明治時代から昭和40年代までの用具が中心で、年代が下るにつれて材質が変化し、漁業規模も大きくなり、用具も魚種ごとに多様化していく様相が読み取れる。琵琶湖独自に展開した用具も多く、例えば、エリと呼ぶ大規模な定置漁や、獲った魚を活かしたまま運搬するドンべと呼ぶ巨大な籠などは、全国の河川に放流するアユ苗を獲るのに適した用具として注目される。また戦後の一時期操業した、固有種のイケチョウ貝などを用いた淡水真珠の養殖用具なども特色がある。 船大工用具は、多種多様な魚介類を捕獲・運搬する木造船を製作する用具一式で、各工程の用具が網羅されており、コブネなどと呼ばれる小型の船から丸子船のような大型の船まで多様な船を製作してきた様相、また強度や浮力の向上のため舳板を縦に接ぎ合せる特色ある構造の船を製作してきた様相などを読み取ることができる。 (※解説は指定当時のものをもとにしています)