国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料
ふりがな
:
こうやさんほうのうこがたもくせいごりんとうおよびかんれんしりょう
04高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料_五輪塔_納入品
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員数
:
12,312点
種別
:
信仰に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
内訳:木製五輪塔12,156点、関連資料156点
登録番号
:
49
登録年月日
:
2021.03.11(令和3.03.11)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
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登録基準3
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所在都道府県
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和歌山県
所在地
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保管施設の名称
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所有者名
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管理団体・管理責任者名
:
04高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料_五輪塔_納入品
解説文:
詳細解説
本件は、平成31年4月に,高野山真別所圓通寺本堂の須弥壇下から発見された木製の五輪塔群である。五輪塔は木箱15点に収納されており、木箱の墨書などから江戸時代後期の製作と推定される。
五輪塔は仏教教理に基づく供養塔で、仏教的宇宙を構成するものとされる。奉納された五輪塔は、10センチメートルほどの大きさで、塔の底部には、奉納者の名や地域のほか、奉納の目的なども記されている。また、塔の内部に、経文のほか納入品が籠められているものもある。
関連資料は、五輪塔とともに納められていた神札や護符、祈祷札などで、五輪塔が奉納された当時の信仰的な背景を伺うことができる。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
04高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料_五輪塔_納入品
04高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料_全体写真
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04高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料_五輪塔_納入品
写真一覧
04高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料_全体写真
解説文
本件は、平成31年4月に,高野山真別所圓通寺本堂の須弥壇下から発見された木製の五輪塔群である。五輪塔は木箱15点に収納されており、木箱の墨書などから江戸時代後期の製作と推定される。 五輪塔は仏教教理に基づく供養塔で、仏教的宇宙を構成するものとされる。奉納された五輪塔は、10センチメートルほどの大きさで、塔の底部には、奉納者の名や地域のほか、奉納の目的なども記されている。また、塔の内部に、経文のほか納入品が籠められているものもある。 関連資料は、五輪塔とともに納められていた神札や護符、祈祷札などで、五輪塔が奉納された当時の信仰的な背景を伺うことができる。
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詳細解説
高野山奉納小型木製五輪塔及び関連資料は、和歌山県の高野山に奉納された木製五輪塔群とそれに関連する資料である。高野山は、我が国を代表する霊山で、弘法大師空海が真言密教の霊場として開いて以降、高野聖らの勧進布教活動によって、高野山信仰は弘法大師信仰とともに全国へ広まり、庶民の信仰も集めてきた。 五輪塔は仏教教理に基づく供養塔で、日本において広く定着した形状であり、下から地輪、水輪、火輪、風輪、空輪を表し、仏教的宇宙を構成するとされる。奉納された五輪塔は、高さ約10センチメートルで同一規格である。塔の底部には奉納者名や地域名、先祖供養や現世利益などの奉納の目的を記した銘文がみられるものが多い。奉納者は、但馬国を中心に、現在の関東、北陸、中国地方など全国に及び、真言宗の僧侶や檀家に限らず、宗派を超えた幅広い階層の人々から奉納されている。塔の内部に、経文(法身偈)などの納入品が籠められているものもある。 本件は、平成31年4月に、高野山真別所圓通寺本堂の須弥壇下から発見されたもので、高野山霊宝館において資料整理が行われ保管されている。木製五輪塔は木箱15点に収納されており、木箱の墨書などから江戸時代後期の製作と推定され、また、圓通寺の住持を務めた龍海とその弟子隆鎮が関係していると考えられる。 関連資料は、五輪塔とともに納められていた神札や護符、祈禱札などで、五輪塔が奉納された当時の信仰的な背景を伺うことができる資料である。