国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
諏訪の下駄スケートコレクション
ふりがな
:
すわのげたすけーとこれくしょん
下駄スケート
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員数
:
130点
種別
:
民俗芸能、娯楽、遊戯に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
内訳 下駄スケート119点、氷すべり5点、真田紐6点
登録番号
:
53
登録年月日
:
2023.03.22(令和5.03.22)
追加年月日
:
登録基準1
:
登録基準2
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準3
:
所在都道府県
:
長野県
所在地
:
長野県諏訪郡下諏訪町10616-111
保管施設の名称
:
下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館
所有者名
:
下諏訪町
管理団体・管理責任者名
:
下駄スケート
解説文:
詳細解説
本件は、長野県の諏訪地方で考案され、各地に普及した「下駄スケート」と呼ばれる氷上滑走用の履物の収集である。外国製のスケート靴をモデルにして、明治時代に下諏訪の錺職人によって発明された。下駄の底にブレードと呼ばれる鉄製の刃を付けた形態を基本とし、フィギュアスケート型とスピードスケート型に大別される。
本収集は、各種の下駄スケートと、下駄スケートの前身とされる氷すべり、下駄スケートを足首に固定する真田紐から構成される。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
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下駄スケート
氷すべり
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下駄スケート
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氷すべり
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解説文
本件は、長野県の諏訪地方で考案され、各地に普及した「下駄スケート」と呼ばれる氷上滑走用の履物の収集である。外国製のスケート靴をモデルにして、明治時代に下諏訪の錺職人によって発明された。下駄の底にブレードと呼ばれる鉄製の刃を付けた形態を基本とし、フィギュアスケート型とスピードスケート型に大別される。 本収集は、各種の下駄スケートと、下駄スケートの前身とされる氷すべり、下駄スケートを足首に固定する真田紐から構成される。
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詳細解説
諏訪の下駄スケートコレクションは、諏訪地方で考案され、日本の各地に普及した「下駄スケート」と呼ばれる氷上滑走用の履物の収集である。 下駄スケートは、明治時代に渡来し始めた外国製のスケート靴をモデルにして、明治39年(1906)に下諏訪の錺職人河西準之助によって考案されたもので、下駄の底にブレードと呼ばれる鉄製の刃を取り付けた形態を基本とする。手ごろにスケート遊びができる履物として、下駄スケートは主に子供たちの間で人気を集め、県内はもとより、全国の寒冷地に広まった。また、地元の鍛冶職人たちにより、工夫も加えられた。その後、昭和30年代になり、革製のスケート靴が普及し始めると、下駄スケートは次第に使われなくなったが、それまでは、結氷した諏訪湖や田んぼ、学校の校庭に作られたリンクなどで盛んに使用され、冬季の娯楽には欠かせない遊具として愛され続けた。 本収集は、昭和35年(1960)に開設された「スケート博物館」が収集したものを母体として、これを引き継いだ諏訪湖博物館が追加収集してきたもので、フィギュアスケート型とスピードスケート型に大別される。製作した職人によって、その形式をカネヤマ式、小松式、長田式、矢島式、関式などと称し、改良や工夫を加えながら形状や機能を発展させ、刃の先端を巻き上げるなどの装飾をほどこしたものや材質を見直し軽量化を図ったもの、刃を長くし下駄を前傾させて加速に適したものなどがみられる。また下駄スケートには、鼻緒や刃の位置を付け替えた痕跡もあり、好みに応じて独自に改造しながら、スケート技術を磨いた様子もうかがわれる。 本件には、このような各種の下駄スケートのほか、下駄スケートの前身とされ、履物の底に割竹や金属のかすがいを取り付けた氷すべり、下駄スケートと足首を固定する真田紐も収集されている。