国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録有形民俗文化財
主情報
名称
:
鷹栖の装蹄用具及び関連資料
ふりがな
:
たかすのそうていようぐおよびかんれんしりょう
登有民1_装蹄用具
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員数
:
399点
種別
:
生産、生業に用いられるもの
その他参考となるべき事項
:
・内訳
装蹄用具 236点
関連資料 163点
登録番号
:
55
登録年月日
:
2024.03.21(令和6.03.21)
追加年月日
:
登録基準1
:
二 有形の民俗文化財の収集であって、その目的、内容等が歴史的変遷、時代的特色、地域的特色、技術的特色、生活様式の特色又は職能の様相を示すもの
登録基準2
:
登録基準3
:
所在都道府県
:
北海道
所在地
:
北海道上川郡鷹栖町南1条1丁目1-19
保管施設の名称
:
鷹栖町郷土資料館
所有者名
:
鷹栖町
管理団体・管理責任者名
:
登有民1_装蹄用具
解説文:
詳細解説
本件は、北海道の開拓に重要な役割を果たした馬の蹄鉄とその製造や装着に使用さ
れた用具の収集である。本収集は、北海道の石狩川上流に位置する鷹栖の装蹄所で使用されていた装蹄用具で、通常の蹄鉄のほか、氷上用や泥炭用の蹄鉄など各種の蹄鉄類をはじめ、古くなった蹄鉄の剥取、蹄の削蹄、新しい蹄鉄の成形と取り付けの各工程で使用された用具、馬の蹄の治療に使用された用具などが収集されている。このほかに、馬による農耕や木材の運搬に使った用具、馬具などを関連資料として含めている。
関連情報
(情報の有無)
附
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
登有民1_装蹄用具
登有民1_関連資料
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登有民1_装蹄用具
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登有民1_関連資料
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解説文
本件は、北海道の開拓に重要な役割を果たした馬の蹄鉄とその製造や装着に使用さ れた用具の収集である。本収集は、北海道の石狩川上流に位置する鷹栖の装蹄所で使用されていた装蹄用具で、通常の蹄鉄のほか、氷上用や泥炭用の蹄鉄など各種の蹄鉄類をはじめ、古くなった蹄鉄の剥取、蹄の削蹄、新しい蹄鉄の成形と取り付けの各工程で使用された用具、馬の蹄の治療に使用された用具などが収集されている。このほかに、馬による農耕や木材の運搬に使った用具、馬具などを関連資料として含めている。
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詳細解説
鷹栖の装蹄用具及び関連資料は、北海道の開拓に重要な役割を果たした馬の蹄鉄とその製造や装着に使用された用具の収集である。明治時代に北海道の開拓が始まると、全国各地から入植が進み、農業に不向きな泥炭地の土地改良をするため、馬を用いて客土を持ち込み、広大な農地が開発された。また、馬は堆肥や薪などの物資のほか、人の運搬などにも用いられ、重要な労働力として貢献した。開拓とともに急速に増加した馬の蹄の保護や馬体の健康を管理するために、蹄鉄を用いる洋式の装蹄技術を学んだ職人たちが装蹄所を構えて定着した。しかし、農業の機械化が進むと、昭和30年代には装蹄所の多くが廃業を余儀なくされ、装蹄職人も姿を消した。 本収集は、北海道内陸部に位置する鷹栖の装蹄所で使用された装蹄用具で、その内訳は、各種の蹄鉄類をはじめ、蹄鉄を製造する工程において火の燃焼温度を高温にするためのふいご、鍛造に用いた金型ハンマーや金敷などの蹄鉄・造鉄用具と古い蹄鉄を剥取るための釘節刀や剪鉗、伸びた蹄を削った蹄刀や削蹄槌、削蹄の仕上げに用いた蹄鑪、蹄鉄を蹄に固定する蹄釘などの装鉄・削蹄用具を中心に、鷹栖の装蹄職人が各作業工程で使用した用具に加え、馬の健康管理に用いた馬ブラシや歯の手入れに用いた歯鑢、薬の調合に用いた薬捏鉢や点滴容器などの治療用具を含む。蹄鉄類には夏用の尋常蹄鉄に加え、冬期に氷上や雪上で用いた蹄鉄やかんじき、泥炭用の蹄鉄や蹄の治療用の蹄鉄などがある。このほかに、農作業で馬に装着した轡や背鞍などの馬具、田畑の整地に用いた馬鍬や方形ハローなどの農具、木材の運搬に用いた馬橇や鼈鐶などが関連資料として含まれる。