国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
背負運搬習俗
ふりがな
:
せおいうんぱんしゅうぞく
背負運搬習俗(埼玉県)
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
※所在地が2都県以上にわたる広域な選択です。
※この習俗に関する用具は昭和30年2月3日に「背負運搬具コレクション」として重要有形民俗文化財に指定されている。
選択番号
:
1
選択年月日
:
1956.03.00(昭和31.03.00)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
背負運搬習俗(埼玉県)
解説文:
詳細解説
原初的な運搬方法には、頭に戴く頭上運搬法、肩に担う肩担運搬法、背に負う背負運搬法、腰に下げる腰提運搬法、手に持つ手持運搬法などがあり、背負運搬法は、我が国で最も普遍的かつ基本的な運搬法である。この運搬法は、荷が作用する体の部位により、頭部支持背負運搬法、胸部支持背負運搬法、両肩支持運搬法に分けられ、各地に地域的特色を持ちながら伝承されてきた。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
背負運搬習俗(埼玉県)
背負運搬習俗(奈良県)
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背負運搬習俗(埼玉県)
写真一覧
背負運搬習俗(奈良県)
解説文
原初的な運搬方法には、頭に戴く頭上運搬法、肩に担う肩担運搬法、背に負う背負運搬法、腰に下げる腰提運搬法、手に持つ手持運搬法などがあり、背負運搬法は、我が国で最も普遍的かつ基本的な運搬法である。この運搬法は、荷が作用する体の部位により、頭部支持背負運搬法、胸部支持背負運搬法、両肩支持運搬法に分けられ、各地に地域的特色を持ちながら伝承されてきた。
詳細解説▶
詳細解説
本件は、背中に負うことで物を運搬する方法とそれをめぐる習俗である。運搬は、人類の生活にとって必要不可欠な基本的生活手段である。原初的な運搬方法は、人力を利用したもので、頭に戴く頭上運搬法、肩に担う肩担運搬法、背に負う背負運搬法、腰に下げる腰提運搬法、手に持つ手持運搬法などがあり、背負運搬法は、我が国で最も普遍的かつ基本的な運搬法であった。 背負運搬法は、荷が作用する体の部位により、頭部支持背負運搬法、胸部支持背負運搬法、両肩支持運搬法に分けることができる。このうち両肩支持背負運搬法が最も一般的なものとして全国に広くみられる。頭部支持背負運搬法は、伊豆大島をはじめとした伊豆諸島、小笠原諸島、奄美諸島、沖縄諸島などにみられる特殊なもので、胸部支持背負運搬法も、頭部支持背負運搬法から派生したものと考えられる。 背負うという行為は、我が国ではオウ、カルウ、ショウなどと表現され、カルウ系は中国・四国・九州、オウ系は本州中央部、ショウ系は北海道・東北・関東にそれぞれ分布している。 運搬は、社会・文化の基盤を知る上で欠かせないものである。背負運搬は、最も普遍的かつ基本的な運搬であり、我が国の運搬習俗を考える上で注目されることから、全国各地の人びとがどのような方法と用具で物質を運搬してきたか、またそれが土地の自然や社会の伝統にどう適応し、どう改変されてきたかなどの習俗を記録する必要がある。