国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
おしらあそび
ふりがな
:
おしらあそび
おしらあそび
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
※所在地が2都県以上にわたる広域な選択です。
記録:『巫女の習俗Ⅵ(東北地方・山形県)(無形の民俗文化財記録第50集)』(文化庁文化財部・平成18年9月30日)
※この習俗に関する用具は、「おしらさまコレクション」として昭和30年2月3日に重要有形民俗文化財に指定されている。
選択番号
:
1
選択年月日
:
1958.03.00(昭和33.03.00)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
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選択基準3
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所在都道府県、地域
:
所在地
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保護団体名
:
特定せず
おしらあそび
解説文:
詳細解説
本件は、東北地方に顕著にみられる、「おしらさま」を祀る習俗である。「おしらさま」は、家の神、蚕の神、馬の神などといわれ、「おひなさま」「おこないさま」などとも呼ばれる。小正月前後の時期に女性たちによって祀られ、その顔に白粉を塗ったり、「おせんだく」と称して新しい布を着せたりするほか、イタコなどの民間巫女を呼んで手に持って遊ばせる地域もある。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
おしらあそび
おしらあそび
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おしらあそび
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おしらあそび
解説文
本件は、東北地方に顕著にみられる、「おしらさま」を祀る習俗である。「おしらさま」は、家の神、蚕の神、馬の神などといわれ、「おひなさま」「おこないさま」などとも呼ばれる。小正月前後の時期に女性たちによって祀られ、その顔に白粉を塗ったり、「おせんだく」と称して新しい布を着せたりするほか、イタコなどの民間巫女を呼んで手に持って遊ばせる地域もある。
詳細解説▶
詳細解説
おしらあそびは、東北地方に顕著にみられる家の神であるとされる「おしらさま」を祀る習俗である。「おしらさま」は、家の神であるとされるほか、蚕の神、農業の神、馬の神、眼病の神などといわれることもあり、「おひなさま」「おひらさま」「おこないさま」などとも呼ばれる。 「おしらさま」の形態は、布きれで全体を覆っている包頭形や頭の部分だけがでている貫頭形などがあり、その頭も女神や僧、馬頭など様々で、これらが女神と馬頭、女神と僧など一対で祀られていることが多い。 各家の「おしらさま」は、通常、箱の中などに収められていて目にすることができないことが多く、1月15日の小正月前後の時期を中心として、主に女性たちによって祀られる。この時は、本家の家に集まるなどして、「おしらさま」を箱から取り出し、供物を供えるほか、その顔に白粉を塗ったり、「おせんだく」と称して新しい布を着せたりする。「おせんだく」で着せる布は、前年までの古い布のうえに新しい布を重ねていくため、中には何十枚もの布を重ね着した「おしらさま」もみられる。 また、イタコなどの民間巫女を呼んできて手に持って遊ばせる地域もあり、さらには子どもたちの背中に負わせるなどして遊ばせる地域もみられる。 東北地方における「おしらあそび」は、人々の暮らしの中で呪術的機能をもって伝承されてきており、我が国の民間信仰の変遷を考える上で注目されるが、次第に廃れる傾向にあることから早急に記録を作成する必要がある。