国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
白山麓の焼畑習俗
ふりがな
:
はくさんろくのやきはたしゅうぞく
白山麓の焼畑習俗
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解説表示▶
種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
※所在地が2都県以上にわたる広域な選択です。
記録:『焼畑習俗(岐阜県・高知県)(無形の民俗文化財記録第40集)』(文化庁文化財部・平成9年3月31日)(岐阜県側のみ)
映像:『白山麓の焼畑』(企画歴博・協力文化庁・制作毎日映画社・平成元年度)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1985.12.20(昭和60.12.20)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
白山麓の焼畑習俗
解説文:
詳細解説
この習俗は、石川・福井・岐阜の3県の境に位置する白山麓において伝承されてきた焼畑耕作に関する習俗である。昭和30年代まで焼畑耕作が行われ、稗・粟などを輪作方式によって栽培してきた。山の家で寝泊まりして作業に従事し、古態をとどめた用具を使用したり、ナギガエシと呼ばれる焼畑儀礼が行うなど地域的特色が豊かな習俗である。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
白山麓の焼畑習俗
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白山麓の焼畑習俗
解説文
この習俗は、石川・福井・岐阜の3県の境に位置する白山麓において伝承されてきた焼畑耕作に関する習俗である。昭和30年代まで焼畑耕作が行われ、稗・粟などを輪作方式によって栽培してきた。山の家で寝泊まりして作業に従事し、古態をとどめた用具を使用したり、ナギガエシと呼ばれる焼畑儀礼が行うなど地域的特色が豊かな習俗である。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
我が国の山間地帯には、往時、焼畑農耕が広範囲に営まれ、全国各地に特色ある習俗を展開してきたが、第二次世界大戦中及び戦後の混乱期、その後の山村の過疎化に象徴される経済社会の変貌期を経て、昭和30年代から急速に衰滅傾向をたどり、現在ではその殆どが消滅してしまっている。 石川・福井・岐阜の3県の境にまたがる白山麓で行われてきた焼畑耕作もその例外ではない。しかし、昭和20年代から昭和30年代にかけてまでは、すでに生業として成り立たなくなってしまっていたものの、焼畑耕作がまだ行われていた。 ここでは、稗・粟などの穀物を主な作物とし、整然たる輪作方式によって焼畑を行った。人びとは山の家で寝泊まりして作業に従事する農耕形態をとり、火入れの作業をはじめ、古態をとどめた穂摘み用具、雨干し台(大型の乾燥用具)などを使用するなど特色ある内容のものが少なくなく、一部に伝承されてきたナギガエシと呼ばれる焼畑儀礼にも地域的特色が顕著に表れている。 白山麓の焼畑習俗は、我が国の山村に広く分布してきた焼畑耕作の典型的事例の1つをよく示すものとして貴重であることから、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)