記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
 主情報
名称 八戸のえんぶり
ふりがな はちのへのえんぶり
八戸のえんぶり
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種別1 民俗芸能
種別2 田楽
その他参考となるべき事項
選択番号 1
選択年月日 1971.11.11(昭和46.11.11)
追加年月日
選択基準1
選択基準2
選択基準3
所在都道府県、地域 青森県
所在地
保護団体名 八戸えんぶり保存連合会
八戸のえんぶり
写真一覧
解説文:
 東北各地には初春(小正月)の祝いに、田植等田作りの順風満帆、豊作の様を前もって演じみせる田植踊が広く行なわれてきたが、このえんぶりはその一種であり、田植前の杁【えぶり】ならしのところに力点のおかれた八戸地方一円に発達したものである。
 馬首を形どったような大きな烏帽子【えぼし】をつけた太夫(三人~五人)が、首を傾け傾けして杁(棒の先に鳴子板や金輪をつけたもの他)を地面に突き立て、あるいは摺るようにして踊る。この間、田作りの情景を祝言風に詠み込んだ歌を声をのばして続ける。数度の摺り込みの次第の間には、小気味よいテンポの囃子舞(「松の舞」「大黒舞」「えびす舞」など)、ユーモラスな「田植万才」、曲芸風な「金輪切」、可憐な子供達の「エンコエンコ」などの余興舞が入る(笛・太鼓・手平鉦の伴奏)。
 なお、えんぶり組には二系統あって、動きが遅く、途中「ごいわい唄」が入り、「神酒いただき」のある古い型のながえんぶりとドウサイという合の手とともにテンポの速くなっているどうさいえんぶりとがある。
 現在、二月十七日朝、三十組ほどが、八戸市長者山の新羅【しんら】神社に詣でたりしたのち、市の商店街や近郊農村部を門付けしてまわる。
 八戸地方の予祝芸として芸能史的価値の高い重要なものである。
関連情報
    (情報の有無)
  添付ファイル なし