国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
常陸大津のお船祭
ふりがな
:
ひたちおおつのおふねまつり
常陸大津のお船祭
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:4年に1度の5月2日・3日(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
記録:『常陸大津の御船祭総合調査報告書』(北茨城市教育委員会・平成27年3月31日)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1979.12.07(昭和54.12.07)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
茨城県
所在地
:
保護団体名
:
大津町御船祭保存会
常陸大津のお船祭
解説文:
詳細解説
この行事は、佐波波地祇神社で行われるお浜下りの行事で、5月2日までに準備を完了し、3日に神輿の渡御がなされる。神輿がカラブネに移され、安波囃子にあわせて町中の路上を若者たちに曳かれて陸上渡御をする。船には40人余が乗船し、ソロバンと呼ぶ木枠を利用して曳かれる。途中、各町境で船歌が奏上され、津神社付近で海水にひたした幣束で神輿が浄められる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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常陸大津のお船祭
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常陸大津のお船祭
解説文
この行事は、佐波波地祇神社で行われるお浜下りの行事で、5月2日までに準備を完了し、3日に神輿の渡御がなされる。神輿がカラブネに移され、安波囃子にあわせて町中の路上を若者たちに曳かれて陸上渡御をする。船には40人余が乗船し、ソロバンと呼ぶ木枠を利用して曳かれる。途中、各町境で船歌が奏上され、津神社付近で海水にひたした幣束で神輿が浄められる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
佐波波地祇【さわわちき】神社は、海に面して市街地を形成する大津町の背後にある通称、宮平【みやだいら】と呼ばれる高台上に鎮座する。 この神社で行われるお浜下りは、期日に若干の変遷があったものの、整然たる祭祀組織と旧慣に従い、現行では5月2・3日の両日に執り行われる。 お浜下りは、2日までに準備を完了し、3日に渡御がなされる。各町内の40歳以上の壮年者から選出された神輿舁きに担がれて、諏訪神社前で予め準備されていたカラブネに移された後、太鼓・小太鼓にあわせて奏上される安波囃子と呼ばれるお囃子にあわせて町中の路上を若者たちに曳かれて陸上渡御をする。 この場合、神船が5㌧の重さがある上、囃子方、歌子【かこ】(歌方)や宮司など40人余が乗船するので、ソロバンと呼ばれる木枠数十個を順次敷き送り、数十人にもおよぶ若者たちによって曳かれる形態はきわめて珍しい。 また、渡御の途中、佐波波地祇神社の末社前、西町(大西)・仲町(大仲)・東町(大東)の各チョウマタギ(境界)にさしかかると、船歌を奏上して神船を停止して休憩する。 さらに、津神社付近で神船から神輿を下船させ、従来からのしきたりに従い、鉄家【てつけ】・鈴木家の代表が海岸にて幣束を海水にひたし、これでもって神輿を浄めるという潮垢離【しむごり】の儀礼をなす点も、よく古態をとどめている。 この行事は、陸上を船に乗せて渡御するとはいえ、お浜下り行事の本質をよくうかがわせる典型的な例の1つとして注目されるものである。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)