国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
大畑のからかさ万灯
ふりがな
:
おおばたけのからかさまんとう
大畑のからかさ万灯
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年8月17日(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
映像:『大畑のからかさ万灯』(記録編・普及編)(企画文化庁・製作茨城ビデオパック・平成28年3月)
選択番号
:
359
選択年月日
:
1982.12.21(昭和57.12.21)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
茨城県
所在地
:
保護団体名
:
からかさ万灯保存会
大畑のからかさ万灯
解説文:
詳細解説
この行事は、旧新治村大畑の鷲神社の境内で行われている行事である。神社での雨乞いの祝詞等に続いて、境内に立てられたからかさの形の大万灯に仕掛けられた花火が、100㍍遠方の鳥居のところから導火線を伝って操作された火によって点火され、夜空に火のからかさ形を描き出すものである。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
大畑のからかさ万灯
大畑のからかさ万灯
大畑のからかさ万灯(準備)
大畑のからかさ万灯
大畑のからかさ万灯
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大畑のからかさ万灯
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大畑のからかさ万灯
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大畑のからかさ万灯(準備)
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大畑のからかさ万灯
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大畑のからかさ万灯
解説文
この行事は、旧新治村大畑の鷲神社の境内で行われている行事である。神社での雨乞いの祝詞等に続いて、境内に立てられたからかさの形の大万灯に仕掛けられた花火が、100㍍遠方の鳥居のところから導火線を伝って操作された火によって点火され、夜空に火のからかさ形を描き出すものである。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
この行事は、例年8月17日(以前は旧暦8月17日)、旧新治村大畑の鷲神社の境内で行われている行事である。神社で雨乞いの祝詞等があった後、境内に立てられたからかさの形の大万灯(高さ5㍍、傘の直径5㍍)に仕掛けられた花火が、100㍍遠方の鳥居のところから導火線(綱火という)を伝って操作された火によって点火され、夜空に火のからかさ形を描き出す。 この行事については、当地が畑作地帯であったことから、降雨と豊作を祈るものとも、また、城の近くにあった遊廓が大火に会い、その折焼死した遊女を城主が供養するために始められたものともいわれている。江戸時代中期の宝暦年間にはすでに万灯祭礼が行われていたという史料も残されている。 花火作りは、各家々の長男によって秘伝として伝承されてきたものであり、今は煙火業者の指導のもとで実施されている。硝石、硫黄、鉄くず、桐炭、樟脳の調合の割合を変えて火花の様相を変える(からかさの部位によって違った色合いの火花が出る)。仕掛け花火が点火される前に″雨乞いばやし″″ひょっとこばやし″″きつねばやし″などのお囃子も奏される。かつては流星という花火も行われていたという。また、近年まで日照り続きとなると1週間も雨乞い太鼓を叩き続けたともいわれている。 茨城県西部には仕掛け花火と人形戯が合体している「綱火」(旧筑波郡伊奈村ほか)も伝承されているなど、往時の仕掛け花火の盛んさをしのばせるが、このからかさ万灯もそうした伝承の1つともいえ、夏の火祭り、特に花火を用いての火祭りの1つとして、また地域的特色の豊かなものとして注目される。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)