国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
房総のお浜降り習俗
ふりがな
:
ぼうそうのおはまおりしゅうぞく
房総のお浜降り習俗(上総十二社祭り・潮ふみ)
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
映像:「房総のお浜降り習俗」(企画文化庁・製作桜映画社・平成23年3月)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1994.12.13(平成6.12.13)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
千葉県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
房総のお浜降り習俗(上総十二社祭り・潮ふみ)
解説文:
詳細解説
房総地方には、数社から十数社の神社が浜辺に集合する浜降りが集中してみられる。浜降り、お浜出、潮踏みなどともよばれ、五穀豊穣や大漁などを祈願して行われる。数十年をおいて行われる場合もあるほか、御輿の渡御だけでなく、海浜で神馬を駆けさせたり、新婚の男性を海に放り投げる婿いじめを行ったりする祭りもみられる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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房総のお浜降り習俗(上総十二社祭り・潮ふみ)
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房総のお浜降り習俗(上総十二社祭り・潮ふみ)
解説文
房総地方には、数社から十数社の神社が浜辺に集合する浜降りが集中してみられる。浜降り、お浜出、潮踏みなどともよばれ、五穀豊穣や大漁などを祈願して行われる。数十年をおいて行われる場合もあるほか、御輿の渡御だけでなく、海浜で神馬を駆けさせたり、新婚の男性を海に放り投げる婿いじめを行ったりする祭りもみられる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
千葉県の房総地方には、数社から十数社の神社が浜辺に集合する浜降りと呼ばれる行事が集中してみられる。これらのお浜降りは、お浜出、潮踏みなどともよばれる。 例えば、長生郡一宮町の玉前神社では9月13日に上総裸祭りとして知られるお浜降りが行われる。これは祭神である玉依姫命が地内の釣ケ崎の浜に上陸してこの地を開拓したという伝承に基づくものであり、9月8日の浜禊ぎの潔斎から始まり、現在では近郊の神社9社が集まって潮踏みが行われる。また、このとき神馬による浜駆けや巫女舞なども行われる。 また、夷隅郡大原町では鹿島神社ほか18社の御輿が参加して9月23、24日に潮踏みが行われる。この祭りは、五穀豊穣と大漁を祈願する祭りとして天保年間(1830~44)から続くとされ、23日には大原地区の10社の御輿が親神である鹿島神社に参集し、東海地区・浪花地区でもそれぞれの地域の御輿が参集し五穀豊穣を祈願した後、計18社の御輿が大原漁港に集まって大漁祈願をし、浜に出て海中を揉み合い潮踏みをする。 また、富津市大和田の吾妻神社の馬出し祭りでは、御輿の渡御だけでなく、海浜で神馬を駆けさせる。 また、勝浦市鵜原の八坂神社祭礼では、御輿が浜のお旅所に安置された後、新婚の男性を海に放り投げる婿いじめを行う。 このほか、一定の時間をおいて定期的に行われるお浜降りもみられる。海上郡飯岡町の玉崎神社の場合は60年ごと、香取郡東庄町宮本の東大社は20年ごと、香取郡平潟町の熊野神社や旭市椎名の浦賀神社は12年ごとにお浜降りを行う。船橋市三山の二宮神社の七年祭もその1つで、7年ごとの11月3日に、近在の千葉市・習志野市・八千代市などから8つの神社が参加して大祭が行われ、このうちの二宮神社・子安神社・三代王【さんだいおう】神社・子守神社の4社の御輿が幕張の浜辺へ集まり磯出式を行い、ウブヤあるいはユフネの祭りと呼ぶ行事を行う。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)