国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
奈良田の焼畑習俗
ふりがな
:
ならだのやきはたしゅうぞく
奈良田の焼畑習俗
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
記録:『焼畑習俗Ⅱ(山梨県・宮崎県)(無形の民俗文化財記録第45集)』(文化庁文化財部・平成14年3月29日)
※この習俗に関する用具は、平成元年3月29日に「甲州西山の焼畑農耕用具」として重要有形民俗文化財に指定されている。
選択番号
:
1
選択年月日
:
1984.12.20(昭和59.12.20)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
山梨県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
奈良田の焼畑習俗
解説文:
詳細解説
この習俗は、富士川の支流早川の最上流域に位置する、南巨摩郡早川町奈良田とその周辺地域で行われてきた焼畑耕作である。山小屋に寝泊まりして作業に従事する農耕形態をとり、粟・小豆などを主な作物としてきたもので、輪作方式や火入れ作業、害獣除け、信仰行事などに特色がみられる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
奈良田の焼畑習俗
奈良田の焼畑習俗
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奈良田の焼畑習俗
解説文
この習俗は、富士川の支流早川の最上流域に位置する、南巨摩郡早川町奈良田とその周辺地域で行われてきた焼畑耕作である。山小屋に寝泊まりして作業に従事する農耕形態をとり、粟・小豆などを主な作物としてきたもので、輪作方式や火入れ作業、害獣除け、信仰行事などに特色がみられる。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
我が国の山間地帯には、往時焼畑農耕が広範囲に営まれ、全国各地に特色ある習俗を展開してきた。しかし、第二次世界大戦中及び戦後の混乱期、その後の山村の過疎化に象徴される経済社会の変貌期を経て、昭和30年代から急速に衰滅傾向をたどり、現在ではその殆どが消滅してしまっている。 富士川の支流早川の最上流域に位置する、山梨県南巨摩郡早川町奈良田及び周辺でも焼畑耕作が行われてきたが、生業として成り立たなくなって久しく、ほとんど行われなくなっている。 この地域の焼畑は、山小屋に寝泊まりして作業に従事する農耕形態をとり、粟・小豆などを主な作物としてきた。整然となされる輪作方式、周到な準備のもとでなされる火入れ作業、猪の毛を用いた害獣除け、作業の折り目になされる信仰行事などには特色ある内容のものが少なくない。 この地域の焼畑習俗は、南アルプス山麓に展開されてきた焼畑農耕の典型例の1つを示すものとして注目されるだけでなく、広く山村における生業の実態と推移を知る上で貴重なため早急に記録を作成する必要があるものである。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)