国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
美濃の水車習俗
ふりがな
:
みののすいしゃしゅうぞく
美濃の水車習俗
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
選択番号
:
1
選択年月日
:
1990.03.09(平成2.03.09)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
岐阜県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
美濃の水車習俗
解説文:
詳細解説
美濃の、特に瑞浪市及びその隣接地には、昭和50年前後まで在来型水車の稼動するものが比較的多く残っていた。大型のものが多く、上掛け式や胸掛け式など川の流れに対応した工夫の跡がみられるほか、灌漑用や米搗用、岩石の粉砕用など様々な用途のものがあり、地域的特色が顕著である。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
美濃の水車習俗
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美濃の水車習俗
解説文
美濃の、特に瑞浪市及びその隣接地には、昭和50年前後まで在来型水車の稼動するものが比較的多く残っていた。大型のものが多く、上掛け式や胸掛け式など川の流れに対応した工夫の跡がみられるほか、灌漑用や米搗用、岩石の粉砕用など様々な用途のものがあり、地域的特色が顕著である。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
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詳細解説
水車は古く中国から伝わり、中世以来、我が国の主要な動力装置として用いられてきた。近年になって電動力などに取って替わられ、稼働するものが減少している。 美濃の、特に瑞浪市及びその隣接地は、昭和50年前後まで在来型水車の稼動するものが比較的多く残っていた地域である。 この地域の水車は、水輪の直径・幅ともに大型のものが多く、神徳川(佐々良木川の支流)沿いに点在するものは上掛け式であるのに対し、佐々良木川(土岐川の支流)沿いのものは胸掛け式であるなど、水の落差や流量など川の流れに対応した工夫の跡が見られる。 農業灌漑の揚水用や米搗き用のほか、陶器の原材料である岩石の粉砕用としても稼働してきたものであり、釉薬に使われる長石を製粉するために、ミルと呼ばれる金属製の粉砕機を回すものがあるなど、地域的特色が顕著である。 この地域は、わが国に広く分布していた水車が残存稼働している数少ない地域の1つとして注目されることから、水車の構造や習俗について早急に記録を作成する必要があるものである。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)