国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
有東木・平野の盆踊
ふりがな
:
うとうぎひらののぼんおどり
解説表示▶
種別1
:
民俗芸能
種別2
:
風流
その他参考となるべき事項
:
選択番号
:
1
選択年月日
:
1979.12.07(昭和54.12.07)
追加年月日
:
選択基準1
:
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
静岡県
所在地
:
保護団体名
:
有東木芸能保存会,平野盆踊保存会
解説文:
盆踊の一つで、有東木では東雲寺の境内で踊られ、踊り手は四十人から五十人ぐらい集まり、男と女は必ず別々に踊り、扇子、こきりこ、ささらを手にする。踊りの前後には太鼓の合図がある。男踊には「御富士参り」「名所踊」「あや踊」「なぎなた踊」等、女踊には「三つささら」「お寺踊」「扇車」等がある。女の踊の場合は太鼓をかかえて叩きながら踊る。最終に行列をつくって村境に行き、ここで長刀踊を踊って、踊り納めをする。
平野では少林寺の境内で踊られ、踊り手は三十人から四十人ぐらいで、ささら、こきりこ等を持ち、はじめ道行で大長刀を持つ者を先頭に、一同が列をつくって踊りの庭に練り込む。つづいて男踊と女踊が交互に繰り返し、最後に長刀踊を踊る。最終には安倍川の河原に出て長刀踊を踊り、持物をつけた紙の総【ふさ】をすべてとって川に流す。男踊の囃子は大きい締太鼓一つで、太鼓持が白い帯で首から吊し、太鼓打がこれに向って打つ。女踊では小さい締太鼓を打つ者が二、三人出て、これを左腕にのせて持ち、右手に白紙の総【ふさ】のついた桴【ばち】を持ち、踊りの振りに合せて打つ。
踊は長刀を持って踊る「長刀踊」と「殿方踊」「姫方踊」に分かれ、殿方踊には「十ざさら」「かぶき踊」「世の中踊」等があり、姫方踊には「ささら」「ひざたたきかぶき」「くるまおおぎ」等がある。
この盆踊は両者に歌・踊りに共通点が見られ、いずれも盆踊の地方的特色を示す民俗芸能である。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
解説文
盆踊の一つで、有東木では東雲寺の境内で踊られ、踊り手は四十人から五十人ぐらい集まり、男と女は必ず別々に踊り、扇子、こきりこ、ささらを手にする。踊りの前後には太鼓の合図がある。男踊には「御富士参り」「名所踊」「あや踊」「なぎなた踊」等、女踊には「三つささら」「お寺踊」「扇車」等がある。女の踊の場合は太鼓をかかえて叩きながら踊る。最終に行列をつくって村境に行き、ここで長刀踊を踊って、踊り納めをする。 平野では少林寺の境内で踊られ、踊り手は三十人から四十人ぐらいで、ささら、こきりこ等を持ち、はじめ道行で大長刀を持つ者を先頭に、一同が列をつくって踊りの庭に練り込む。つづいて男踊と女踊が交互に繰り返し、最後に長刀踊を踊る。最終には安倍川の河原に出て長刀踊を踊り、持物をつけた紙の総【ふさ】をすべてとって川に流す。男踊の囃子は大きい締太鼓一つで、太鼓持が白い帯で首から吊し、太鼓打がこれに向って打つ。女踊では小さい締太鼓を打つ者が二、三人出て、これを左腕にのせて持ち、右手に白紙の総【ふさ】のついた桴【ばち】を持ち、踊りの振りに合せて打つ。 踊は長刀を持って踊る「長刀踊」と「殿方踊」「姫方踊」に分かれ、殿方踊には「十ざさら」「かぶき踊」「世の中踊」等があり、姫方踊には「ささら」「ひざたたきかぶき」「くるまおおぎ」等がある。 この盆踊は両者に歌・踊りに共通点が見られ、いずれも盆踊の地方的特色を示す民俗芸能である。