国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
ともどの製作工程
ふりがな
:
ともどのせいさくこうてい
ともどの製作工程
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
記録:『蔓橋の製作工程・「どぶね」の製作工程・「ともど」の製作工程(無形の民俗資料記録第1集)』(文化財保護委員会・昭和37年)
※この製作工程に関わる舟は、昭和30年2月3日に「トモド」として重要有形民俗文化財に指定されている。
選択番号
:
1
選択年月日
:
1958.03.01(昭和33.03.01)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
島根県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
ともどの製作工程
解説文:
詳細解説
本件は、島根県の隠岐で、漁撈や漁獲物・海藻などの運搬に使用されてきた、ともどと呼ばれる木造和船を製作する工程である。ともどは、刳り抜き材を利用したおもき造りの系統に属する。その製作工程は、原木から粗々の型をとる「荒木どり」と、それを手入れする「仕上げ」に分けられ、その間に2カ月ほどの乾燥期間を設ける。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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ともどの製作工程
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ともどの製作工程
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ともどの製作工程
解説文
本件は、島根県の隠岐で、漁撈や漁獲物・海藻などの運搬に使用されてきた、ともどと呼ばれる木造和船を製作する工程である。ともどは、刳り抜き材を利用したおもき造りの系統に属する。その製作工程は、原木から粗々の型をとる「荒木どり」と、それを手入れする「仕上げ」に分けられ、その間に2カ月ほどの乾燥期間を設ける。
詳細解説▶
詳細解説
ともどの製作工程は、島根県の隠岐で、波の荒い海でのかなぎ漁(見突き漁)や海藻・肥料の運搬などに使用されてきた、ともどと呼ばれる木造の和船を製作するものである。 この船は、刳り抜き材を利用したおもき造りの系統に属する。2本の刳り抜き材(オモキ)と1本の底板(チョウ)からなるが、チョウがごく狭く、なかにはこれを必要としない例もみられる。また、船首にはツライタ(面板)がつけられ、場合によっては波切りを良くするために舳先をとがらせることもある。横断面が箱形であることから、波揺れに強く、積載にも優れていることがわかる。 その製作工程は、樅か杉の原木から粗々の型をとる「荒木どり」と、それをさらに手入れする「仕上げ」に大きく分けられ、荒木どりは、舟大工の指図で木挽きが、仕上げは船大工がそれぞれ行い、その間に最低でも2カ月ほどの乾燥期間を設ける。オモキとチョウの接合は漆と釘を用い、チキリと呼ぶ鼓型の材をはめ込むなどの特色もある。 この製作工程は、丸木舟から構造船に至る我が国の和船の変遷の中間に位置づけられるおもき造りの様相をよく残しており注目されることから早急に記録を作成する必要がある。