国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
蔓橋の製作工程
ふりがな
:
かずらばしのせいさくこうてい
蔓橋の製作工程
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
社会生活(民俗知識)
その他参考となるべき事項
:
記録:『蔓橋の製作工程・「どぶね」の製作工程・「ともど」の製作工程(無形の民俗資料記録第1集)』(文化財保護委員会・昭和37年)
映像:『祖谷のかずら橋』(企画歴博・協力文化庁・制作東京シネ・ビデオ・平成2年度)
※この製作工程に関わる橋は、昭和30年2月3日に「祖谷の蔓橋」として重要有形民俗文化財に指定されている。
選択番号
:
1
選択年月日
:
1954.11.01(昭和29.11.01)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
徳島県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
蔓橋の製作工程
解説文:
詳細解説
シラクチカズラという、強靱かつ柔軟な蔓の橋を製作するものである。現在3か年ごとに造り替えが行われており、12月頃に採取したシラクチカズラを用いて行われる。両岸に支点となる木を立て、敷綱や欄干綱を張り渡し、次に敷綱に丸太を編みつけた後、両岸に立てたブチキから橋を吊る。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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蔓橋の製作工程
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解説文
シラクチカズラという、強靱かつ柔軟な蔓の橋を製作するものである。現在3か年ごとに造り替えが行われており、12月頃に採取したシラクチカズラを用いて行われる。両岸に支点となる木を立て、敷綱や欄干綱を張り渡し、次に敷綱に丸太を編みつけた後、両岸に立てたブチキから橋を吊る。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
祖谷川渓谷には古くから蔓橋が用いられていたらしく、その技法は弘法大師が教えたところとも伝えられているほどである。寛文5年(1665)の「阿波国図」にも、多数の蔓橋が記載されている。 現在、長さ24間3尺、幅4尺9寸の蔓橋が1件だけ残っている。この橋は、強靱かつ柔軟な、シラクチカズラという蔓で作られており、現在3か年ごとに造り替えることが慣例となっている。 シラクチカズラは、11月下旬~12月にかけて採取する。橋の製作は、まず両岸に支点となるヨコギとトリイを立て、これに橋桁部分にあたる敷綱を5本、1尺ほどの間隔をあけて、両岸から張り渡す。次に欄干綱を左右2本ずつ計4本を張り渡す。これで橋の骨組みはほぼ完成する。次に、径2~3寸、長さ6~7尺の丸太を1尺前後の間隔で敷綱に編みつけていく。このとき同時に欄干にも蔓を編みつけていく。次に両岸にブチキを立てて、そこから橋を吊る。最後に吊り綱12本を欄干から両岸にある杉の大木に結びつけて橋の揺れを防止する。 この橋の製作技法は、橋そのものとともに、架橋歴史上、特筆すべきもので、極めて典型的なものといえることから、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)