国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
長崎「かくれキリシタン」習俗
ふりがな
:
ながさきかくれきりしたんしゅうぞく
長崎「かくれキリシタン」習俗
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
記録:『長崎県のカクレキリシタン:長崎県カクレキリシタン習俗調査事業報告書』(長崎県教育委員会・平成11年3月)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1965.03.01(昭和40.03.01)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
長崎県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
長崎「かくれキリシタン」習俗
解説文:
詳細解説
本件は、江戸時代のキリシタン禁制後も明治期まで潜伏形態で伝承されてきた、キリスト教を基とした民間信仰に関する習俗である。長崎県では、禁教令廃止後も、カトリックとは一線を画してこの信仰を伝承してきた地域がみられ、オラショと呼ばれる独特の唱え言を唱える儀礼などがみられる。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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長崎「かくれキリシタン」習俗
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長崎「かくれキリシタン」習俗
解説文
本件は、江戸時代のキリシタン禁制後も明治期まで潜伏形態で伝承されてきた、キリスト教を基とした民間信仰に関する習俗である。長崎県では、禁教令廃止後も、カトリックとは一線を画してこの信仰を伝承してきた地域がみられ、オラショと呼ばれる独特の唱え言を唱える儀礼などがみられる。
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詳細解説
長崎「かくれキリシタン」習俗は、江戸時代のキリシタン禁制後も潜伏形態で伝承されてきた、キリスト教を基とした民間信仰に関する習俗である。 かくれキリシタンの多くは、明治以降、禁教令が解かれたことでカトリックに復帰したが、長崎県ではこれと一線を画し、潜伏した時代の信仰を組織的に伝承し続けた地域が少なくなかった。 かくれキリシタンは、外海・五島系と生月・平戸系に分けられ、その組織や生活慣習が異なる。外海・五島系は、組と呼ばれる集団を組織し、帳方という指導者が、「日繰り」と呼ぶ教会暦から割り出した祝日にマリア観音を祀り、オラショと呼ばれる独特の唱え言を唱えるなどの儀礼を伝承する。生月・平戸系では、爺役という指導者のもと、納戸神が祀られ、オラショが唱えられる。 この習俗は、長い年月の間に本来のカトリックとは大きくかけ離れ、日本の民間信仰と深く結びついて重層的・祖先崇拝的傾向をもつようになっており、我が国の民間信仰の様相を考えるうえで注目されるものであるが、今日その衰退・変貌も著しいことから早急に記録を作成する必要がある。