国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
北松浦の収穫儀礼
ふりがな
:
きたまつうらのしゅうかくぎれい
解説表示▶
種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年10月28日(きねかけ祭)、毎年12月10日(お蔵入れ)(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
記録:『北松浦の収穫儀礼「お蔵入れ」』(吉井町教育委員会・昭和57年3月)
:『北松浦の収穫儀礼「きねかけ祭り」』(江迎町教育委員会・昭和57年3月)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1980.12.12(昭和55.12.12)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
長崎県
所在地
:
保護団体名
:
きねかけ祭り保存会,お歳入れ保存会
解説文:
詳細解説
この行事は、北松浦郡の一部の地域に伝承される、キネカケ祭り、オクライレと呼ばれる収穫儀礼の行事である。決まりの祭り当番の家で、新穀のシトギ搗きをした後、新藁で編んだ莚にシトギを搗く際使った竪杵を包みこんで納戸へ押し入れたり、引き入れたりする。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
解説文
この行事は、北松浦郡の一部の地域に伝承される、キネカケ祭り、オクライレと呼ばれる収穫儀礼の行事である。決まりの祭り当番の家で、新穀のシトギ搗きをした後、新藁で編んだ莚にシトギを搗く際使った竪杵を包みこんで納戸へ押し入れたり、引き入れたりする。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
長崎県北松浦郡の一部の地域にキネカケ祭り、オクライレと呼ばれる収穫儀礼の行事が伝承されている。この行事は、伝承地によって細部においては相違するが、ほぼ共通して行われている。 その次第は、まず氏神の社前において収穫感謝の神事をし、次いで決まりの祭り当番であるセシュ(施主)家において、新穀のシトギ搗きをし、のち屋内の釜神様の前で神事をし、続いて新藁で編んだ莚に、シトギを搗く際に使った2本の竪杵を包みこんで納戸へ押し入れ、また繩をつけて引き入れたりすることである。 シトギ搗きは、両親の揃った男女各1人が交互に搗く憤わしであり、それに使った竪杵をそのまま結んで莚に包みこみ、施主夫婦が二手に分かれて引きあったり、あるいはホネヤクと呼ばれる介添役が加勢してそれを納めるなど、むら人の見物する眼前で素朴な形態で行われる。 この行事は、いわゆる類感呪術の一面がうかがわれる地域的特色の豊かな収穫儀礼として注目されることから、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)