国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
国東のとうや行事
ふりがな
:
くにさきのとうやぎょうじ
国東のとうや行事
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年11月13日~11月20日(永松)、毎年9月25日~10月19日(沓掛)(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
映像:『国東の神まつり―大分県大田村のとうや行事―』(企画歴博・協力文化庁・制作記録映画社・平成12年度)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1984.12.20(昭和59.12.20)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
大分県
所在地
:
保護団体名
:
若宮八幡社神元座保存会,白鬚田原神社どぶろく祭保存会
国東のとうや行事
解説文:
詳細解説
この行事は、西国東郡大田村大字永松の若宮八幡社と同村大字沓掛の白鬚田原神社で行われる行事で、ジガン座と呼ばれる座制で行われるものである。
若宮八幡社の行事は、11月13日のオハケタテから20日のオハケアゲまでの一連の行事を、ジガンと称する決まった家が交代でホウリモト(祝元)を務めて伝承してきた。
白鬚田原神社の行事は、18組あるジガン組の1戸をホウリモト(祝元)として、9月25日から濁酒を醸造し、10月18日の例祭で濁酒をふるまう。
(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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国東のとうや行事
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解説文
この行事は、西国東郡大田村大字永松の若宮八幡社と同村大字沓掛の白鬚田原神社で行われる行事で、ジガン座と呼ばれる座制で行われるものである。 若宮八幡社の行事は、11月13日のオハケタテから20日のオハケアゲまでの一連の行事を、ジガンと称する決まった家が交代でホウリモト(祝元)を務めて伝承してきた。 白鬚田原神社の行事は、18組あるジガン組の1戸をホウリモト(祝元)として、9月25日から濁酒を醸造し、10月18日の例祭で濁酒をふるまう。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
国東半島の神社祭祀のなかには、今日でも古くからの信仰行事が良く伝承されている。中でも、西国東郡大田村大字永松の若宮八幡社と同村大字沓掛の白鬚田原神社では、ジガン(神元又は地官と書く)座によるとうや行事を伝承することで知られている。 若宮八幡社のとうや行事は、座制が良く守られ、近年まで17戸の決まった家がジガン(神元)と称して交代で祭礼のホウリモト(祝元)を務めていたが、現在は、ジガン組がホウリモトを務める。 この若宮八幡社の秋祭りは、11月13日のオハケタテ(〆縄を張る行事)から始まり、14日に潮掻き(浜での禊)、16日に翌年のホウリモトを決め、オタネ渡し(神田の種籾渡し、ダイトウ渡しとも言う)を行い、18日にトウゴウアゲ(ホウリモトが神前にお酒と餅米の新米を供える)、19日ホウリモトでジガン座によるお日待があり、20日のオハケアゲ(〆縄を取り払う)、イタジキバライ(直会)で終わるものであった。現在伝えられている行事は、オハケタテ・オハケアゲとジガン座によるお日待のみであるが、いずれも良く古式を伝承している。 白鬚田原神社の秋祭りは、「どぶろく祭」として知られる。ジガン(地官)組(この祭りの執行は、明治41年にはジガンからジガン組に変わっている)は、6、7戸を1組として18組からなる。ジガン組の1戸をホウリモト(祝元)と称し、祭りの準備の一切の責任を負う。「どぶろく祭」の名称で知られているように、神に供える濁酒を醸造することが主要な行事の1つである。9月25日の醸造始め、10月8日の小口開きを経て、12日のハケオロシに川で祓いの行事、濁酒をジガン座でいただく。16日は潮汲み、18日は例祭でジガン座があり、氏子にも濁酒がふるまわれ、19日にハケアゲをする。 これら国東半島に伝承されているとうや行事は、中世以来の氏子中心の祭祀組織とそれに関わる行事を今日まで良く継承していることから、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)