国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
日向の弥五郎人形行事
ふりがな
:
ひゅうがのやごろうにんぎょうぎょうじ
日向の弥五郎人形行事
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年11月3日(的野)、毎年11月22・23日(板敷)(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
記録:『日向の弥五郎人形行事調査報告書』(都城市教育委員会・平成19年3月1日)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1989.02.27(平成1.02.27)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
宮崎県
所在地
:
保護団体名
:
弥五郎どん保存会,田ノ上八幡神社総代会
日向の弥五郎人形行事
解説文:
詳細解説
この行事は、「弥五郎どん」あるいは「弥五郎様」と呼ばれる巨大な人形を作り、祭礼行列の先導役として曳き出す行事である。主に南九州に特徴的に見られるもので、宮崎県内には2件が伝承されている。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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日向の弥五郎人形行事
日向の弥五郎人形行事
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日向の弥五郎人形行事
解説文
この行事は、「弥五郎どん」あるいは「弥五郎様」と呼ばれる巨大な人形を作り、祭礼行列の先導役として曳き出す行事である。主に南九州に特徴的に見られるもので、宮崎県内には2件が伝承されている。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
「弥五郎どん」あるいは「弥五郎様」と呼ばれる巨大な人形を作り、祭礼行列の先導役として曳き出す行事は、南九州(日向、大隅地方)に特徴的に見られるもので、宮崎県内には2件が伝承されている。 山之口町的野の円野神社(古くは的野正八幡神社)に伝わる「弥五郎どん」は「大人弥五郎」とも呼ばれ、11月3日の秋祭り(ホゼ)に登場する。背丈4㍍余りもある竹篭製の胴体に白い単衣のカタビラを着せ、木彫の朱面を付けた人形を四輪を台車に据えて、浜下りの神幸行列の先頭に押し立て、約500㍍離れた「池の御前」を祀る池までを往復する。この模様は天保年間に編纂された『三国名勝図会』などにも記載されている。 日南市飫肥町板敷の田ノ上八幡宮に伝わる「弥五郎様」は、11月23日の秋祭りに登場する高さ6㍍に及ぶ人形で、白い鬚のある朱面と烏帽子をつけ、朱の衣に袴をはかせ、腰に長刀、右手に槍を持つ姿に組立られる。かつては町内に曳き出されたが、現在は境内に立てられるのみとなった。むかし、稲積弥五郎という巨人が、この地に八幡様の御神体を負うてきたというのがこの行事の始まりという。 南九州には巨人伝説(大人伝説)が顕著で、「弥五郎」はその主人公として知られ、各地にその足跡などと呼ばれる土地があり、この人形行事が、巨人伝説に具体的なイメージを提供していることが注目される。 また「弥五郎」の人形は、八幡系の神社の秋祭りに登場するものであり、我が国にあまねく伝播している八幡信仰の地方的展開を解明する上で、欠くことのできない習俗であることから、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)