国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
沖縄北部のウンガミ
ふりがな
:
おきなわほくぶのうんがみ
沖縄北部のウンガミ
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
祭礼(信仰)
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年陰暦7月亥の日を中心とした数日間(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
記録:『塩屋・ウンガミ(沖縄県大宜味村塩屋ウンガミの記録)』(塩屋ウンガミ刊行委員会・昭和61年8月)
:『「沖縄北部のウンガミ」関連資料』(沖縄県教育委員会・平成6年3月)
※この行事は、平成9年12月15日に「塩屋湾のウンガミ」として重要無形民俗文化財に指定されている。
選択番号
:
1
選択年月日
:
1992.02.25(平成4.02.25)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
沖縄県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
沖縄北部のウンガミ
解説文:
詳細解説
この行事は、毎年旧暦7月の亥の日を中心に数日間にわたって行われるもので、海の神を迎える儀礼をはじめ、弓矢で猪を射る真似、漁網に魚を追い込む真似様子、祖霊神の拝礼、船競漕などが行われる。沖縄本島の北部とその周辺の離島に伝承されている、沖縄を代表する民俗行事の1つである。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
沖縄北部のウンガミ
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沖縄北部のウンガミ
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沖縄北部のウンガミ
解説文
この行事は、毎年旧暦7月の亥の日を中心に数日間にわたって行われるもので、海の神を迎える儀礼をはじめ、弓矢で猪を射る真似、漁網に魚を追い込む真似様子、祖霊神の拝礼、船競漕などが行われる。沖縄本島の北部とその周辺の離島に伝承されている、沖縄を代表する民俗行事の1つである。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
沖縄本島の北部とその周辺の離島に伝承されているウンガミ(ウンジャミ、ウンザミ、ウンギャミなどとも呼ばれる)は、大綱引きや爬龍船競漕、シヌグなどの行事とともに、沖縄を代表する民俗行事の1つで、毎年旧暦7月の亥の日を中心に数日間にわたって行われる。 現在、この行事は、本島では国頭村、大宜味村、名護市、今帰仁村に、離島では古宇利島、伊是名島、伊平屋島に伝承されている。 ウンガミは「海神」の意に解されているが、内容的には海の神だけでなく、山の神が登場する一面もあり、海山両神の和合が住民に豊穣をもたらし、繁栄につながると考えられていた。 こうしたウンガミの諸行事は、地域ごとの祭祀を統括するノロや根神(ニーガン)と呼ばれる女性の神人(カミンチュ)を中心に行われてきた。『琉球国由来記』(正徳3年(1713)にも記録が見え、「海神折目」「海神祭」とあって、今帰仁に関しては「大折目」と記され、その呼称は、今日までほぼ同様に伝承されている。 各地の伝承で注目される点として次のことが指摘できる。まず、海の神を迎える儀礼があり、祭りの終わりには海に向かっての神送り(「流れ」と呼ばれる)がある。 また、弓矢で猪を射る物真似や、漁網に魚を追い込む様子、イルカ突きの模擬的漁撈や、ネズミ送りの儀礼がある。 神女を媒介にしてニライカナイの神の祝福を受け、また、一族の祖霊神を拝む。 縄を張って船を象徴し、船漕ぎの模倣をする演技がある。 村人たちの熱狂的な応援のなかで、実際に船競漕が行われる所があるなど豊富な儀礼と芸能が伝えられるものである。 この行事は、我が国の伝統的な民間信仰のあり方を伝える貴重な行事であるが、豊富な儀礼や芸能も次第に衰え、変化しつつある現状をふまえて、早急に記録を作成する必要があるものである。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)