国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
松本のミキノクチ製作習俗
ふりがな
:
まつもとのみきのくちせいさくしゅうぞく
松本のミキノクチ製作習俗
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
生産・生業
その他参考となるべき事項
:
※ミキノクチは、昭和34年5月6日に重要有形民俗文化財に指定された「民間信仰資料コレクション」にも含まれている。
記録:『松本のミキノクチ製作習俗』(企画文化庁・製作TEM研究所・平成24年3月)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1998.12.01(平成10.12.01)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
長野県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
松本のミキノクチ製作習俗
解説文:
詳細解説
この習俗は、神棚に供える御神酒徳利の口に挿して飾る縁起物であるミキノクチ(神酒の口)を製作する習俗である。真竹を薄く整形してひご状に細かく裂き、これを組み合わせて様々な文様をつくる緻密な細工である。ミキノクチは、1年ごとに買いなおすもので、毎年12月30日に飾り、大晦日の夜にはその御神酒徳利で酒を酌み交わす。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
松本のミキノクチ製作習俗
松本のミキノクチ製作習俗
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松本のミキノクチ製作習俗
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松本のミキノクチ製作習俗
解説文
この習俗は、神棚に供える御神酒徳利の口に挿して飾る縁起物であるミキノクチ(神酒の口)を製作する習俗である。真竹を薄く整形してひご状に細かく裂き、これを組み合わせて様々な文様をつくる緻密な細工である。ミキノクチは、1年ごとに買いなおすもので、毎年12月30日に飾り、大晦日の夜にはその御神酒徳利で酒を酌み交わす。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
ミキノクチ(神酒の口)は、神棚に供える御神酒徳利に挿して飾る縁起物で、松本市周辺で広く用いられてきた。 ミキノクチは12月30日に飾り、お年取り(大晦日)の夜にミキノクチを挿していた御神酒徳利で酒を酌み交わす。ミキノクチは、そのまま1年間飾っておき、1年ごとに買いなおすものである。 ミキノクチは、11月上旬に素材となる真竹を伐り、年末までに作製し、市内縄手通りの歳の市で売り出される。竹の外皮と内側の肉質部を削り落とし、幅1~2㎝、長さ40~50㎝の薄さに整形し、根元を7~15㎝ほど残して、ひご状に細かく裂く。これを組み合わせて文様を作り、網針を用いて丈夫な木綿糸で縛り、金襴という布の小片を貼りつける。一対で作られ、五葉松・松竹梅・一つ玉・三つ玉・福松・宝船などの種類がある。 ミキノクチ製作は、近世末に始まり、当初は軽輩の武士の内職であったと伝えられる。かつては松本市内に3~4人ほど製作する人がいたが、緻密な細工物なので後継者がなかなか育たず、現在は1軒の家で製作しているだけとなっている。 松本のミキノクチは、民間信仰をもとに伝統的な年中行事に用いられてきた用具であるが、製作者が激減するなど、その製作習俗は早急に記録を作成することが必要な状況にある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)