国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
加治木のくも合戦の習俗
ふりがな
:
かじきのくもがっせんのしゅうぞく
加治木のくも合戦の習俗
写真一覧▶
解説表示▶
種別1
:
風俗慣習
種別2
:
娯楽・競技
その他参考となるべき事項
:
公開日:旧暦5月5日に近い日曜日(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
記録:『加治木のくも合戦の習俗調査報告書』(加治木町教育委員会・平成11年3月)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1996.11.28(平成8.11.28)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
鹿児島県
所在地
:
保護団体名
:
加治木町くも合戦保存会
加治木のくも合戦の習俗
解説文:
詳細解説
この習俗は、ヤマコッと呼ばれる大型の蜘蛛の雌を、土俵にあたる棒(ヒモシ)の上で1対1で戦わせるものである。藩政時代からの伝統をもち、地域をあげて行われ、参加する家では、事前に蜘蛛を採集して飼いおく。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
加治木のくも合戦の習俗
加治木のくも合戦の習俗
加治木のくも合戦の習俗
写真一覧
加治木のくも合戦の習俗
写真一覧
加治木のくも合戦の習俗
写真一覧
加治木のくも合戦の習俗
解説文
この習俗は、ヤマコッと呼ばれる大型の蜘蛛の雌を、土俵にあたる棒(ヒモシ)の上で1対1で戦わせるものである。藩政時代からの伝統をもち、地域をあげて行われ、参加する家では、事前に蜘蛛を採集して飼いおく。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
くも(蜘蛛)を戦わせる伝統的な子どもの遊びは、かつて日本各地で広く行われていたが、今日ではほとんど消滅しようとしている。 鹿児島県加治木町では毎年5月5日に近い日曜日に、地区をあげての行事として「くも合戦」が行われている。この地方でくも合戦に用いるくもは、ヤマコッと呼ばれる大型のくも(和名コガネグモ)の雌で、もとは「ヤマコッの喧嘩」「ヤマコッの相撲」などと呼ばれていた。藩政時代からの伝統をもち、老若男女を問わず、地域をあげて行われている。 試合は、土俵にあたる棒(ヒモシ)の上で1対1で行われる。勝敗を見分けるのは「行司」の役目で、相手のくもを追い落として糸を切ったとき、腹にかみついたとき、体に糸をからめたときに勝敗が決まり、闘志なく逃げたくもも負けとする。 また、互いに闘志を示さないときには砂を振りかけたり、相手に噛みついたときには息を吹きかけて分けるなどの采配をする。 この合戦に参加する家々では、事前にくも採りに出かけ、大型のくもを入手して家に飼いおくことが行われている。 くも合戦は、闘牛・闘犬・闘鶏などとともに動物競技の一種であるが、この小さな虫を戦わせる競技には、身近な自然と深いかかわりをもってきた人びとの生活の伝承が豊富に蓄積されていることから、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)