国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
尾張・三河の花のとう
ふりがな
:
おわり・みかわのはなのとう
尾張・三河の花のとう
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
社会生活(民俗知識)
その他参考となるべき事項
:
公開日:旧暦4月8日および新暦5月5日など(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
記録:『尾張・三河の花のとう』(企画文化庁・制作さいたま民俗文化研究所・平成28年3月)
選択番号
:
1
選択年月日
:
1996.11.28(平成8.11.28)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
愛知県
所在地
:
保護団体名
:
特定せず
尾張・三河の花のとう
解説文:
詳細解説
この行事は、名古屋を中心に、主に旧暦4月8日に行われている作占の行事である。神社や寺の境内に「農人形」あるいは「おためし」などと呼ばれる箱庭風の飾り物がつくられ、参詣人はこの形によってめいめいその年の作物ごとの豊凶を占い、これから作付けする作物の品種選定の基準にする。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
尾張・三河の花のとう
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尾張・三河の花のとう
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尾張・三河の花のとう
解説文
この行事は、名古屋を中心に、主に旧暦4月8日に行われている作占の行事である。神社や寺の境内に「農人形」あるいは「おためし」などと呼ばれる箱庭風の飾り物がつくられ、参詣人はこの形によってめいめいその年の作物ごとの豊凶を占い、これから作付けする作物の品種選定の基準にする。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
尾張・三河の花のとうは、花の頭・花の塔・花の撓・花堂などと書かれ、また「おためし」とか「五月八日」などとも呼ばれる行事で、愛知県では名古屋を中心に主に旧暦4月8日に行われている作占いの行事である。 神社や寺の境内に「農人形」あるいは「おためし」などと呼ばれる箱庭風の飾り物がつくられ、参詣人はこの形によってめいめいその年の作物ごとの豊凶を占い、これから作付けする作物の品種選定の基準にしている。 とりわけ、名古屋市熱田神宮の「花のとう」は名高い。5月8日から13日の豊年祭に、神楽殿前にある西楽所につくられた農作業の風景の飾り物が公開される。現在では神職がこの造作を担っているが、江戸時代には氏子の頭人がつくるのを例としていた。飾り物は東西に分かれており、東側には田所、西側には畠所が配される。それぞれ米作や畑作の状況が示されているものとして、参詣者は、人形や建物の配置や衣裳の色、作物や背後の風景などの状況をめいめいで判断して、作物の豊凶を占うものである。神社からは飾り物の状態を描いた絵札が出され、これを手本に地域で「農人形」の飾りを行うところが名古屋を中心に豊田市・岡崎市・安城市・高浜市・半田市などに広がっており、またこれとは別系統のものが津島市・豊川市などにみられ、合計20~30か所伝承されてきた。 しかし、近年この行事も急速に衰退しているところが多くなってきていることから、早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)