国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
主情報
名称
:
白川犬卒都婆のゴンダチ
ふりがな
:
しらかわいぬそとばのごんだち
白川犬卒都婆のゴンダチ
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種別1
:
風俗慣習
種別2
:
人生・儀礼
その他参考となるべき事項
:
公開日:毎年11月8日(※選択当時・お出掛けの際は該当する市町村教育委員会などにご確認ください)
選択番号
:
1
選択年月日
:
2004.02.16(平成16.02.16)
追加年月日
:
選択基準1
:
(一)由来、内容等において我が国民の基盤的な生活文化の特色を示すもので典型的なもの
選択基準2
:
選択基準3
:
所在都道府県、地域
:
宮城県
所在地
:
保護団体名
:
羽山神社総代会
白川犬卒都婆のゴンダチ
解説文:
詳細解説
白川犬卒都婆のゴンダチは、白石市白川犬卒都婆地区の羽山神社の祭礼にあたり、7歳を迎える子どもが羽山神社奥宮に登拝する行事である。7歳になってこの行事を終えると、親の代理が務まるといわれているように、村の子どもとして承認されるための儀礼であった。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
白川犬卒都婆のゴンダチ
白川犬卒都婆のゴンダチ
白川犬卒都婆のゴンダチ
白川犬卒都婆のゴンダチ
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白川犬卒都婆のゴンダチ
解説文
白川犬卒都婆のゴンダチは、白石市白川犬卒都婆地区の羽山神社の祭礼にあたり、7歳を迎える子どもが羽山神社奥宮に登拝する行事である。7歳になってこの行事を終えると、親の代理が務まるといわれているように、村の子どもとして承認されるための儀礼であった。(※解説は選択当時のものをもとにしています)
詳細解説▶
詳細解説
白川犬卒都婆のゴンダチは、宮城県白石市白川犬卒都婆地区で毎年11月8日に行われる。地区に祀られる羽山神社の祭礼にあたって、7歳を迎える子どもが羽山神社奥宮に登拝する行事である。登拝するのは、かつては男子だけであったが、少子化などの影響もあり現在では女子も登拝するようになっている。 11月7日午後、宮司と氏子総代によって御神体が羽山神社仮宮から近くの佐藤家の座敷に移される。佐藤家は、毎年御神体を仮安置する宿になっており、代々の当主は氏子総代を務めている。 同日、行事に参加する子どもの家では、1升の糯米で7つの丸餅を作って、父親と子どもが親戚や近所に配り、夕方からは親戚を招いて宴会が行われる。 8日午前4時頃、宿の佐藤家に宮司と他の氏子総代が集まる。宮司は仮安置されていた羽山神社の御神体を背負って、氏子総代とともに奥宮に登る。この後、親戚などに付き添われ、餅を背負った子どもが奥宮をめざして山を登ってくる。 奥宮に着いた子どもたちは、参加者全員が揃うと、神前で1人ずつお祓いを受け、お札を受け取ってお参りが終了する。 この後、奥宮の社殿脇の焚き火のまわりに座り、それぞれ家から持ち寄った酒や煮物、漬け物などを振る舞い合って飲食し、奥宮での行事が終わる。 夜明ける6時頃になると、子どもと付添いの人びとが山を下り始める。すべての子どもや付添いの人びとが下山し終わると宮司も御神体を背負って下山し、そのまま仮宮に戻す。 一方、先に下山した子どもは、付添いの人などに餅を配りながらお礼回りをした後、自宅に親戚や近所の人たちを呼んで祝宴を開いて行事が終了する。 この地域では、7歳になってこの行事を終えると親の代理が務まるといわれているように、この行事は村の子どもとして承認されるための儀礼であった。 この行事は、子どもの成長祈願の行事で、お山がけとか七つ参りといわれて東北地方に広くみられる行事の典型的な事例の一つである。行事の参加者が地元に限られており信仰圏が限られていること、男児に限られていた参加者が近年女児も参加しつつあることなど変化も著しいことから早急に記録を作成する必要がある。 (※解説は選択当時のものをもとにしています)